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なんか無気力だ…
なーんにもやる気がおきないな
柴「ほら‼コレお前好きだろ?」
いつも食べてるサンドイッチ
売店で買ってくれてたみたいだ
「…ありがと///ってこれ違う。トマト入ってんじゃん」
柴「あ゛…」
Aはトマトが嫌いだ
やらかした…
と言わんばかりに凄い表情を浮かべる喜一
柴「お、俺が食べる!お前はこっち食え」
「ありがと…」
そう言ってトマトが入ってないサンドイッチを渡された
「喜一ってトマト嫌いじゃなかったっけ?」
柴「俺が嫌いなのはプチトマトだ!トマトは好きだ。」
「あっそ。その違いがよくわかんないんだけどww」
皮の感触が違うとか、あんな熟してないもん食えるかなんて
意味わかんないことを言ってる…
きっと普通のトマトが成長しきってないのが
ミニトマトだと思っているのだろう
呆れて思わず笑ってしまう
「…プッ…ほんっと喜一はバカだね」
柴「……やっと笑ったな」
急に真剣な瞳を向ける喜一
「//////」
柴「お前はずっと笑ってろ。俺はAの笑顔が好きなんだよ!
まぁ、全部好きだkd…モゴモゴ」
食べながら言うからよく聞き取れない
「ん?最後なんて言ったの?」
柴「んなことはどーでもいい!さっさと食え!」
誤魔化すようにサンドイッチを口に詰め込む喜一
「そんな急いで食べたら喉詰まらせるよ」
柴「ゲホッ…コホッコホッ…み、水…」
案の定喉に詰まらせた喜一に水を手渡す
ほんと変な奴///
喜一を見てると飽きないなぁ…
水を飲んで落ち着いた喜一が口を開く
柴「昨日は…悪かった。お前の気持ちも考えずに先走った。」
真剣な話したり、さっきみたいにバカ言ったり…
忙しい奴だ。
柴「でも‼俺は本気だ。昨日言ったことに一つも嘘はねぇ。
俺の一番はお前だ。」
柴「明日の試合見に来い。絶対勝って、お前を惚れさせてやる」
そう言い残すとミーティングがあると言って喜一は屋上を後にした
かっこいいことをサラッと言ってたけど、そんな喜一の耳は真っ赤だった///
敦にはフラれたけど、こんな私の事を必要としてくれる人もいるんだ
そう思うと少し気持ちが楽になった
サンドイッチだって気を使って買ってきてくれたと思うと
嫌いなトマトが入っていたことなんて可愛く思えてくる
喜一なりに元気がない私を察して元気づけようとしてくれたんだろう。
真正面からぶつかってきてくれる喜一を、私は避けてきた…
でも喜一の姿を見て、真正面からぶつかろう。
そう決めたんだ。
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赤砂晋助(プロフ) - これ大柴たんオチなんですか?君下落ちがいいのですが(泣) (2019年7月20日 20時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maco | 作成日時:2017年1月9日 19時