俺がお前の一番になる～kimishiba～ (ページ11)

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大柴side

泣いていたAだったが、
しばらくすると段々笑顔に戻ってきた

が、俺の中には疑問が残る…
こいつは何で泣いてたんだ？

「なぁ…お前君下となんかあったのか？」

「なんにもないよ」と言ったAは笑っていたけど、
一瞬曇ったAの表情を俺は見逃さなかった

またあいつかよ…

いろんな事を考えているとあっという間に
Aの家のすぐ傍だった

A「あとは自分で帰れるから、ここで大丈夫。
ほんとありがと！喜一^^」

俺の好きな笑顔をこちらに向けるA
俺はこの笑顔を独り占めしたい。という気持ちを抑えることが出来なかった。

俺は離れていくAの腕を掴むと、そのまま自分の体に引き寄せた

腕の中にいるAに「君下のことが好きなのか？」
そんな分かりきったような質問を投げかけた

Aは否定も肯定もしなかったが、
俺には「YES」と言っているようにしか聞こえなかった

こんなに近くに居るのに、Aの心は遠いところにあるような気がして
なんとも言えない感情が襲ってくる。

もっと引き寄せたい

こいつの気持ちを俺に…

喜一はAの体をそっと離すと、両頬を両手で挟み、
自分の顔を近づける…

A「ど、どうしたの///喜一」
「うるせぇ」

俺の気持ちは止まらなかった

「A…お前が泣いたのは君下のせいじゃないのか？
俺はお前を泣かせたりしない。いつだってずっと側に居る。」

「君下に比べりゃ短いが、俺だってずっとお前の側に居た。
例え時間は短くても、あいつより濃い時間を過ごした自身がある！」

「何より、俺のこの気持ちは…Aのことが好きな気持ちだけは誰にもまけねぇ。
(サッカーもな)……A。お前のことが好きだ。」

Aの唇にそっと口づける

A「ん///…」
「…大好きだ。俺だけを見ろ」

そう言ってもう一度優しく口づけた

びっくりしたAは頬に添えられた俺の両手を振り払った

ﾊﾞｼｯｯ///

鈍い音が鳴り響く

「…いってぇーーー」

Aの平手打ちが俺の左頬にヒットする

A「……バカ…ﾊﾞｶﾊﾞｶﾊﾞｶﾊﾞｶ！ﾊﾞｶ喜一のバカーー」

A「は、はじめてだったのに～～//////」
そう叫びながらAはこちらを振り返ることもなく
自宅へ逃げていった

柴「え？は、初めて？…///初めて…」

Aの初めてが俺～俺がAの一番～～
わるくない///

ガハハー//////

不気味な笑みを浮かべながらAの家を後にする喜一であった