Day moon...【yuchun】第１章-Part１- (ページ5)

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第５話あの女性。【YC Side】ページ5

【YC Side】
[]は韓国語↓

YN「んー…どの電車に乗ったらいいか、わっかんないなぁー」

JJ「チャンミンがいないからむじゅかしいよぉ…」

路線図と券売機を見て
にらめっこをする俺達。

乗り換えとかは難しいから
「行き先は路線図を見て決めよう！」と
結局最寄り駅から６駅ぐらいの場所に。

今日は平日だから
幸いにもあまり人がいない。

バレることもなさそうだな。

そう思いながらポケットから
タバコの箱とライターを取り出した時…

―――― チャリーン

足元に幾つも転がる小銭。

俺はポケットから落ちたと思い
辺りを見渡した。

…するとそこには、財布を落とし
少し焦りながら屈んで
転がる小銭を追いかける女性。

スーツのスカートで屈むから
俺は目線のやり場に困りながら
俺の足元まで転がった小銭を拾った。

「あ、すいません(汗)」

幾つも幾つも拾いながら
その女性は長い髪を耳にかけて
俺の所まで来た。

「ありがとうございます(汗)」

困った顔をしながら俺から
小銭を受けとる彼女と目が合う。

YC「…あ…」

…あの女性だ。
朝、スーツで出勤していく、あの女性。

「……？」

じっと見つめてしまった俺を
不思議そうに見つめ返す彼女。

途端に彼女は自分の足元に目を向けた。

「あぁー！汗すいません、私、タバコ…(汗)」

その言葉を聞いて
彼女の足元に目を向けると

俺のタバコの箱をヒールで
踏み潰していた。

へこんだ箱を元に戻しながら
パッパッと手で埃を払いながら謝る彼女。

「ほんとにもう(汗) ご迷惑ばかりかけてごめんなさい(汗)」

YC「ゃ、大丈夫っす(^^)汗」

「弁償します(汗)」

そう言いながら財布を開いて
今拾った小銭を何枚か取り出して
俺に渡そうとする。

YC「ほんとに(^^) 気にしないでください(笑)」

「でも！汗もう吸えないでしょ？これ(汗)」

YC「平気(^^)」

「美味しくないかも！汗」

YC「大丈夫(笑)」

テンパっているのか
彼女は困った顔のまま俺に謝る。

謝るくせに強引にお金を突き出す。

俺はおもしろくなりながらも
「大丈夫！笑」と突き通す。

そんなやり取りをしてるうちに
「ユチョン！」とジュンスに呼ばれて

俺は彼女に「気にしないで！」と告げると
電車に飛び乗った。