第20話 寂しさ。 ページ20
あの手帳を見てしまった数日後。
私は彼からの連絡がない日は毎日
あの女の人と一緒にいるんじゃないかと
そればかりを考えていた。
そう考えていると寂しい気持ちが
どんどん増えていく。
だから、私は我慢できずに
自分からメールをしてみた。
「今日は帰ってくるの？」
忙しければ返事は来ないだろうと
あまり期待はしていなかった。
しかし３時間後に帰ってきたメール。
『今日は帰れない。どうかした？』
私はただ返事が来たことに嬉しくなって
つい、本音を送ってしまった。
「寂しい。会いたい。」
｜
｜
普段そんな事を言わないし
言えない私の異変に気づいたのか
彼は『わかった、帰る。』
と、言ってくれた。
私は嬉しくなってまた夕飯を作って
お酒も準備して待っていた。
私のワガママを聞いてくれた事が嬉しくて
いつもより浮かれていたのかもしれない。
だから…
A「……はぁ…」
深夜になっても帰らないあの人に
私は無理をさせてるんだと思っていた。
でも、そう思うしかできなかった。
じゃないと…
『急用ができたから帰れない。』
…この事実を受け入れられなかった。
A「あぁー…もぅ…(泣)」
こんなこと初めてじゃないのに…
どうしてもあの人に会いたかった。
寂しいって、甘えたかった。
あの女の人の所に行かないでって
そう言いたかった。
A「…うぅ…(泣)」
堪えられなくなって涙が溢れる。
A「うぅっ…う゛ぅー…(泣)」
寂しくて寂しくて何も考えられないのに
ふとあの公園が頭に浮かんだ。
A「…ユチョンさん……(泣)」
あの公園に行きたい。
ユチョンさんに会いたい…
今の私にはそれだけしか頭になくて
とにかく急いであの公園に向かった。
｜
｜
A「はぁっ、はぁっ…」
泣きながら息を切らして
辿り着いた公園には
ユチョンさんの姿はなく
冬が近づく冷たい空気と
深夜の静けさしかなかった。
A「……(泣)」
ユチョンさんがいつも座っている
あのベンチに近づき、座る。
そこから見える景色を
懐かしいような気持ちで眺めた。
A「……(泣)」
あの人の浮気を見つける度に
寂しくなってこの公園で泣いていた。
もう何度目になるんだろう…
ユチョンさんはもう来ないのかな…
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natsu(プロフ) - ﾁｬﾐloveさん» Beginよりも短く終わる予定…ですが(笑)またお付き合いください＾＾ (2012年5月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: d2dbf80673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年5月6日 1時
