Day moon...【yuchun】第１章-Part１- (ページ12)

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第12話コンビニで。ページ12

『今日は帰れない。』

そんなメールが届けばいい方。

メールが届かなければ帰ってくるんだ、と
私は今日も２人分の食事を用意しておく。

しかしいつも気付いた時には
私は夕飯も食べないまま朝を迎えていた。

そんな日々を幾度か過ごしている間に
連絡なしで外泊する事が許されるような
そんな関係になってしまっていた。

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今日は珍しく、あの人から
『今から帰る』と連絡があった。

私はすっかりお風呂にも入って
スッピンのままだったけれど
急いであの人が好きなお酒を買いに
コンビニまで出掛けていった。

部屋着で着ていたハーフパンツじゃ
身震いしてしまうほど夜は冷える。

それにこのビーチサンダルじゃ
指先まで冷えちゃうよ…

コンビニに着いた頃には
手の指先まで冷たくなっていて

暖房の着いた店内で
手を擦り合わせながら暖めていた。

A「あ…」

あの人が帰ってくるなら
何箱かタバコを買っておこう。

そう思いながらレジで店員さんに
タバコの銘柄を伝える。

A「……」

…そして、何となく
駅で会ったあの彼のタバコも
一箱だけ買った。

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コンビニを出て
また冷たい風に身震いをすると
正面から歩いてくる彼を見つけた。

俯きがちに歩く彼が一歩近づいてくる毎に
その背の高さに気付く。

A「…ユチョンさん。」

YC「！？」

急に名前を呼ばれて驚いたような彼は
私の顔を真ん丸の瞳で見つめた。

A「やっぱり(^^) お買い物ですか？」

YC「ぁ…ゃー…なんとなく…」

彼はしどろもどろしながら話していて
まだ驚いて少し動揺してるみたい。

YC「……ぁ、こんばんわ(^^)笑」

A「(笑) こんばんわ(^^)笑」

YC「ゃ、なんで僕ーの名前、わかったーすか？」

A「この前、駅でお友達が呼んでたから(^^)」

YC「ぁ、友達ー…(笑)」

A「この間は本当にすいませんでした。たくさんご迷惑をお掛けして…」

YC「ふ(笑) 気にしないでーって言ったじゃないすか(笑)」

A「愛煙家はタバコがないと困っちゃうんでしょ？」

YC「"あいえんか"ー？」

A「ちょうどユチョンさんの事を考えてたんですよ(^^)」

「ほら」とコンビニ袋から
タバコを取り出して渡す。

それを見たユチョンさんは
鼻の下を伸ばして照れ笑いをした。