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「お客様ご注文をどうぞ」
"ねえミンソクさんそろそろ連絡先教えてよぉ〜"
「そういうのは教えれないって言ってるでしょ？」
"ちぇ〜今日もダメか〜"
このやりとりをこの数十分で何回見たか……
「……A怒ってる？」
『ううん、大丈夫』
連絡先をミンソクに聞く女の人に
"指輪見て分かんないのか！"って思ったけどミンソクは食を扱う仕事だからもちろん指輪の姿はない。
『ミンソクってモテるんだね』
「やっぱ怒ってるじゃん、」
『怒ってはないよ、落ち込んでるだけ』
「ごめん、」
『なんで謝るの？ルハンらしくないなーこんなの想像範囲内だし！』
『せっかくミンソクが入れたコーヒーと作ってくれたサンドウィッチ食べよう』
ルハンはバチが悪そうにうん、っと頷いた。
ここまでも、なんにも問題ない。
ミンソクの邪魔しちゃいけないからもう帰ろうかって、完食してからいつもみたいに雑談せずに大人しく会計をしに行く。
先を歩くルハン後ろを歩いてたら、突然止まり出した。
「ちょっと待って、まだ話してよ？」
『はーなんで？ミンソクの邪魔になるってルハンが言ったんじゃん』
…まぁルハンは私の気持ちを察してくれて言ってくれたのもあると思うけど
「そーだけどさ、」
『もー！いいから帰るよ……
ルハンの背中を押したら、自然と視界に入ってきたその姿。
『……え、』
「あー……」
やっぱ私の旦那さんはどこまでもモテるんだ。
なのにこんな平凡な私となんで、
これってもしかしてさ浮気…
「ミンソクに限ってそれはない」
『じゃあ、どうやって…』
この状況を説明できる？
厨房で女の人と抱き合ってるんだよ、
向こうは視界にすら入ってないみたいだけど。
「何かあったんだよ、」
『なにかって？』
「今は離れて仕事してるよ」
『でもその前は？』
「ミンソクのこと信じてないの？」
通路でやり取りをしてたからか、ミンソクがこっちに来て
「なにしてんの？」
『ミンソク、』
「ミンソク、」
ルハンと声がはもった。
「なんだよふたりして声揃えて、
帰るなら帰れよ。邪魔だから」
"邪魔"ね。
そっか。そうなんだね。
『ごめん、ルハンまたお金返す、』
「ちょっ、A？！」
いてもたってもいられなくなって、その場から逃げ出すようにお店を出た。
もういい歳なのに、なにしてるんだろう。
そんなの関係なくて、
私以外に触れないでって、
抱き合ってないでって、
そんなことを思った。
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リン - ありがとうございます！キュンキュンがとまりません(*^^*) (2017年3月4日 20時) (
レス) id: 34a55dd5c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨリックマ(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！！！書かせていただきます＼(^^)／ (2017年3月4日 12時) (レス) id: 0b4c32f213 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 初めまして^^ いつも楽しく読まさせて頂いてます！ 個人的に、まだ付き合ってないころの話をもう少し見たいです^^ あと、付き合いたての話しも見てみたいです！ (2017年3月4日 11時) (レス) id: 34a55dd5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨリックマ | 作成日時：2017年1月31日 9時
