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「ジアヌナ。ヌナは俺を置いて、どっかに行ったりしないよね」
全てを見透かしたような一言だった。
もぞもぞと布団から顔だけを出して、私を見つめる。
真剣な顔だった。
「……明日、テヒョンを置いてここを出ていくけど」
「そうじゃないでしょ。ヌナったら、分かってるくせに。俺が必要ですよね?」
窓から差し込む月明かりがその瞳を照らした。
光の粒の全てが2つの瞳に集まったかのように、あまりにも輝いていた。
あの時、私は何と答えたんだろうか。
何か言った気もするし、ただ頷いただけの気もする。
とにかく、私はテヒョンを手放し損ねてしまった。
それでこんなとこまで来てしまった。
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kaya(プロフ) - megcokinoyama02さん» はじめまして。嬉しいお言葉ありがとうございます! 最後のシーンは特に難しかったのですが、どんな状況にも光を灯してくれるテヒョンさんの優しさ、愛らしさを少しでも描けていたのなら嬉しいです。 お読みいただきありがとうございました。 (2022年9月17日 23時) (レス) id: 21e8868223 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - Kojima-Yurinaさん» お返事遅くなりまして申し訳ありません。お読みいただきありがとうございました!ゆっくりではございますが、別作品も書いていきますので、またお楽しみいただけましたら嬉しいです。 (2022年9月17日 23時) (レス) id: 21e8868223 (このIDを非表示/違反報告)
megcokinoyama02(プロフ) - 初めまして。夢中で読みました。すごく奥行きがあるお話で惹き込まれました。最後のシーンは景色や気温、シリアスな雰囲気とチグハグな格好のテヒョンを想像して愛おしくなりました。 (2022年9月17日 23時) (レス) @page41 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
Kojima-Yurina - 凄く感動するお話ですね 。゚(゚´Д`゚)゚。 これからも頑張って下さい‼︎٩( 'ω' )و応援しています‼︎ (2022年8月22日 15時) (レス) @page41 id: 3d3291bd67 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - ruru_chandayo00さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!更新がゆっくりで申し訳ありませんが、完結まで見守っていただけますと幸いです。 (2022年7月8日 18時) (レス) id: 11e4803e78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaya | 作成日時:2022年6月23日 19時