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「そう、そうなんよ…」
ユウタさんは深く項垂れた。
「なんでこの箱がここにあるのかわかんないけど、この箱を使えば万事解決や。俺はそう思った。なんてったって、パンドラの箱には願いをひとつだけ叶える力がある」
「おお」
「それでなぁ…そしたらなぁ…君、封印解いてしもうて…」
「え？」
「魔物、みんな出て行ってしまったやないかー！どうしてくれるん！」
ぎっとこっちを睨みつけるユウタさん。心なしか目がうるんでいる。いやそんなこと言われても…封印を解いた？私が？全く身に覚えがないんですが。嫌な予感はするけれど。もうこの先の展開予想できちゃうけど！
「えー…私が箱こじ開けちゃったからですか？」
「そうや」
「故意はないんですけど…てかなんで止めてくれなかったんですか」
「そんな簡単に解けるものじゃないんや。お前相当な魔力の持ち主やろ」
「いや知らないです」
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作者名：あ | 作成日時：2023年11月19日 22時
