Daydreaming (ページ13)

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イA様
拝啓
桜の花が散る季節になりました。そちらはいかがお過ごしでしょうか。なんてカッコつけて書き出してみたけど、俺には無理みたいだ。そもそも今は10月だ。桜なんて影も形もない。かろうじて落葉樹の葉が散り始めてるだろうか。これ以外かしこまった書き出しをしらないんだよね。勘弁してください。
出さない手紙を書くなんて、我ながら馬鹿げてると思うけど、いまだにあの日と地続きの君がいないなんて信じられなくて、だから、俺が知ってる君に手紙を書こうとしてる。これはおままごとみたいなものなんだ。誰かに見られたら恥ずかしくて死ねる。
ようやく、君に告白しました。やっと少しずつ、現実を受け入れることができるようになったのかもしれない。2ヶ月も待たせるなんて、って君は怒るかな。前世の恋人って、なかなかいい例えだと思うんだけど、お気に召さなかったみたい。俺と君の趣味が合わないのは昔からだ。知ってたけど、すきなひとがいるからって振られた。ジャニ先生だ。やめときゃいいのに。また君は泣くんだろう。俺にしとけばいいのに。今度はそんなに猶予がない。急がなくちゃいけない。あと3日だ。ってほんとにやばいな。それじゃあ、俺は忙しいからこのへんで。俺は君に何度だって恋する。君だってそうだと信じてる。
敬具
ナジェミン

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