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｢ほんっと、すいません。
痛くなかったですか？｣
一旦降りてきた平野さんが、
その場でお腹を抱えて笑う私を心配そうに見下ろしている。
だけどその表情も、ちょっと危うくて。
｢ちょっと、笑い堪えてるじゃないですか。｣
｢いや、ほんと･･･すいません。笑｣
我慢できなくなったのか、私に釣られるように吹き出した平野さん。
こんなに大胆に、エレベーターのドアに挟まったことなんて今回が初めてだよ。
特に痛くはなかったけど、ビックリして思い切り変な声出しちゃったし、平野さんの目の前でドアに挟まるなんて
ちょっと恥ずかしかったけど
そんなのどうでもいいくらいに、面白くて笑えた。
｢もしかして、わざとじゃないですよね？｣
｢わざとじゃないですよ。
俺のせいで、ほんっとうにごめんなさい！｣
ようやく笑いが落ち着いて、冗談で平野さんを軽く睨めば
ほんと違うんですって、手振りが激しい。
｢ふふ、全然大丈夫ですよ。
むしろ、久しぶりにお腹抱えて笑えたので良かったです。
平野さんも、挟まらないように気をつけてくださいね。｣
本当に、息が出来なくなるくらい笑ったのって久しぶり。
こんな小さなハプニングのお陰で
今夜は、クスッと笑いながら眠れそうな気がした。
｢マジで今度お詫びさせてください！
またお店にも遊びに行くんで！！！｣
｢いいですよ、ほんとに気にしなくて。
無理せず休める時はゆっくり休んでくださいね。｣
なんて、当たり障りの無い言葉で
再びエレベーターに乗った平野さんを見送って自分の部屋に帰った。
帰ってすぐに、平野さんが美味しいですよって私にくれたクロワッサンと、自分で買ったパン達をトースターで温めて食べたら、
圧倒的にクロワッサンがいちばん美味しくて
また、買いに行こう。とついさっきの出来事を思い返しながら
一人、優雅な休日を過ごすことが出来た。
その日の夜は、久しぶりにぐっすり眠りにつけて
優太の夢を見ることもなかった。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
