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仕事内容にも、生活リズムにも慣れ
二日酔いの朝を迎えることも増えてきた。
玄関に雑に置かれていた鞄を拾えば、
ひらり、と一枚の名刺が落ちる。
そういえば、彼の名刺をケースに入れそびれたままだった。
拾い上げた名刺に、並ぶ“ 平野紫耀 ”の文字。
本当に、とんでもないイケメンだったな。と、
それだけは ハッキリと覚えている。
まじまじと名刺を見つめれば、
何度か耳にしたことのある会社名と、付属先が乗ってある。
平野さんを営業部に配属したこの会社は
勝ち組でしかないだろうな、と痛む頭を抱えながら
もうきっと、会うことの無い彼の姿を、ぼんやりと思い浮かべていた。
休日の朝、久しぶりに早起きをした私は
心地良い日を浴びに、近所のパン屋さんまで歩く。
浮腫んだすっぴんに、眉毛を描きマスクをしただけの顔と
パーカーにデニムの、なんともラフな格好で出歩く外。
近所に、知り合いがいる訳でもないし
朝のパン屋さんには、年配の方が多くいるイメージだったから
完全に気を緩めて、焼きたてのパンの香りに包まれていたら
｢あれ、･･･もしかして、ミオさんですか？｣
｢･････････っえ、｣
聞き覚えのある、ハスキーな声に驚いて
反射的に振り返った先には、初めて見た時と同じ衝撃を与える、圧倒的な王子様オーラで佇んでいる平野さん。
私の店の源氏名を、奇跡的に覚えてくれていたらしい平野さんは
どこをどう見て、あの日のミオだって気づいたんだろう。
店では、結構濃いメイクしてるし
すっぴんにマスク姿でバレるとは思わなかったんだけど･･･。
ていうか、この状態で直視できないのに
平野さんはお構い無しに顔を覗き込んでくるし。
｢あ、あの･･･あんまり見ないでください。｣
｢あ、すいません。なんか、この間見た時よりも
幼くて可愛いなって思って。｣
お世辞だとしても、有り難すぎる言葉をくれる平野さんは
天気のいい朝にも負けないくらい、爽やかで
周りにいるおばあちゃん達も、そんな平野さんの姿に見惚れちゃっている。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
