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｢そんな大荷物、その手で持てるんですか？｣
｢大丈夫大丈夫！｣
適当な食材を買ったあと、
大きな袋２つに雑に袋詰めをしている岸先輩に声をかける
大丈夫。とは言うけれど
それ、全然大丈夫なやつじゃないじゃん
両肘に何とかぶら下げてる重そうな袋を見てると
このまま放って帰る訳にもいかないし。
｢彼女さんは何時に帰ってくるんですか？｣
｢どうだろ、まだ分かんねーけど
今日もちょっと遅くなるって言ってたよ。
明日は休みだから、帰ったらゆっくり出来そうだけど。｣
｢それなら、荷物持つの手伝いますよ。｣
｢いや、いいって！
めっちゃ遠回りすることになるじゃん！｣
｢いやだって、この荷物･･････、｣
となってる時に、岸先輩が
何か思いついたように、｢あ！｣ と目を見開く。
｢･･････！？｣
｢そういやさっき、廉から電話あったんだよね。｣
と、いつもならなんてことの無い名前の響きに
今日はドキッとしてしまう。
廉と最後に会ったあの日から
もう一週間が過ぎてるというのに
向こうから連絡は一向にこないし
私も、なんかしづらくなっちゃって。
｢ちょっとかけ直してみるわ。｣
その場で折り返しの電話をかける岸先輩の横で
2人のやり取りが終わるのを待っていると
｢Aもいるって言ったら
今から車で来てくれるってさ。
そのまま、Aも家まで送って貰えよ！｣
な？と、無邪気な笑顔。
｢なんなら、本当は俺と飯食いに行きたかったらしいから
今日は廉と焼肉でも行ってくればいいじゃん。｣
Aも疲れてんだろって
屈託のない笑顔で、絶妙に頷けないことばかり言ってくる。
今、廉と会うのは少し気まずいし
私は疲れた時には、焼肉よりもスイーツ派だし
廉を待つ岸先輩を置いて、先に帰ろうかな。
そう思ったと同時に、
｢俺、送迎ドライバーじゃないんやけど｣
と、後ろから聞こえるソフトな関西弁。
ああ･･･一歩遅かったか。
振り向けば、いつもと変わらない生意気な表情で
近所に住む主婦同士みたいに固まって話す私と岸先輩を見つけて呆れてる。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
