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優太からの連絡をずっと無視していた私が
どうしていきなり優太の部屋へ向かったのか、
事の経緯を全て話し終えたあと、
少し複雑に表情を歪ませた優太が
あの時の心情を教えてくれたんだ。
｢俺、あの時 本当はすぐAに状況説明しなきゃって思ったんだけどさ･･･Aなら後で説明しても
わかってくれるって、変なとこで甘えちゃって。｣
｢･･････。｣
｢ほんと、ごめん。
Aを後回しにしたつもりはなかったんだけど
そう思われても仕方ないのは分かってる。
俺、やっぱ馬鹿だし不器用だし
全然Aの気持ち分かれてないけど･･･｣
｢･･････。｣
｢それでも俺、｣
ベッドの横に置いてある椅子に
腰を下ろしてる私の顔を、真っ直ぐ見上げる優太の瞳は
いつも澄んでいて、それがとても綺麗で。
その瞳に見つめられる度に、私は思う。
｢優太のこと、好きになってよかった。｣
｢･･････えっ？｣
｢馬鹿で、不器用で、私の気持ちなんて分かってくれないけど｣
｢･･････。｣
｢それでも私、優太と一緒にいる時間が
一番幸せだなって思うから。｣
突拍子もない私のセリフに
優太の瞳が優しく細められる
｢俺、自分に自信なんて全然ないし
そのせいで、空回りしてばっかだけど｣
｢･･････。｣
｢Aのこと、誰よりも好きだって自信はめちゃくちゃあるから。｣
｢･･････。｣
｢これからも、不安にさせちゃったり嫌な思いさせちゃったりするかもしんないけど
それでも、Aが俺のことを好きでいてくれる限り
俺は永遠にAのものだからさ。｣
｢それだけはずっと、信じて欲しい。｣
と、優太が私の頬に触れようとするけど
｢いてっ、｣
優太が無意識に伸ばしたのはギプスが巻かれた左手で。
痛がる優太の反応に、心配になると同時に
クスッと笑ってしまう。
｢暫くは私が優太のお世話しないとだね。｣
｢･･････嫌になんない？｣
｢ならないよ。
優太が私の事を好きでいてくれる限り
私はずっと優太に尽くしていきたいもん。｣
そんな風に思えるのは、きっとこの先も優太だけだと思うんだ。
言いたい事 言えなくて我慢したり、
感情を言葉にするのが下手で誤解し合ったり、
お互いに、不器用で不格好だけれど
それでもきっと、私達なら
永遠だって叶えられるんじゃないかと思うよ。
私の言葉に、緩むその頬が
何よりも愛おしく思えるから。
【 XYZ・END 】
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
