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｢ミオさん！！！！！｣
週末の夜、
更衣室でドレスに着替えて軽くお化粧直ししていると
興奮気味に、私の名前を呼ぶ女の子に声をかけられる。
｢どうしたの？｣
｢この間の、キラキラ王子がミオさん指名で来店されましたよ！！！｣
｢っえ？｣
｢私もヘルプでついてもいいですか？｣
｢それは、もちろん･･･ていうか、キラキラ王子って。｣
たぶん、平野さんの事だよね？
すぐに頭に浮かんだ、平野さんの姿に
胸を躍らせながら更衣室から出れば
私を探していた黒服さんに
｢平野さんが、ご来店されてます。｣と、
伝えられた席番へ向かうと
｢あ、ミオさん！急にすいません。｣
今日もシンプルなスーツを誰よりもかっこよく、素敵に着こなした平野さんが
｢いらっしゃいませ。
ご指名ありがとうございます。｣
と、営業スマイルを浮かべる私を霞ませるくらいのキラースマイルで見上げた。
｢嬉しいです、まさか本当に来てくれるなんて。｣
平野さんの隣に腰を下ろせば
この間とは違う、甘いムスク的な香りがフワッとした。
日によって、香水変えたりするタイプなのかな？
平野さんが纏う香りは、いつだって私好みで。
まだ会って、数回目で
今も不意に目が合うと、グッとくる何かに
体が固まって動かなくなる瞬間があるけど
それは、決して居心地が悪いものではなく
むしろ、平野さんの目が細められる度に
謎の安心感が、私の心を落ち着かせてくれる。
｢今日は、お友達の方と一緒なんですね。｣
｢そうなんですよ、流石に一人はまだハードル高くて。｣
へへ、と照れくさそうな笑み。
平野さんが連れてきてくれたお友達の方も
親戚ですか？って食い気味に、聞きたくなるくらい整った顔をしている。
その証拠に、ヘルプでついてくれてる女の子達も
いつものキャピキャピ感は何処へやら。
完全に目が、乙女モードになって
2人に向けられる態度が、やけにしおらしい。
でも、分かるよ。その気持ち。
本当は、私だって スイッチがオフになれば
平野さんと、まともに顔を合わせて会話できると思えないもん。
けど、もう素顔っぽいところも見られちゃってるし
振り切っちゃえば、なんの問題もない。
せっかく、平野さんが再び足を運んでくれたんだから
せめて楽しいって笑える時間を提供したいんだ。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
