７４：歩くフェロモン。 ページ25
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｢えーーーーー！！！！
永瀬くんと中野さんって付き合い始めたの？｣
廉と付き合い始めて2週間。
平和だった毎日が、廉の一言によっていとも簡単に崩れていく。
｢まって、2人って幼馴染じゃなかったの？
ていうか、どっちかっていうと
永瀬くんは宮下さんが好きなのかと思ってた。｣
昼休み、最近ご機嫌だと評判の廉に
クラスいちのギャルが、もしかして彼女でも出来た？と
軽いノリで聞いたら
うん。とふたつ返事の廉。
相手は誰かという問いに、簡単に私の名前を出してた。
そのお陰で、
｢･･････あはは、｣
クラス中の女子たちの視線が私に集まって
その視線から逃げることも出来ない私は、ただ苦く笑うことしか出来なかった。
｢結衣〜、お願いだから私の近くから離れないでね。
後ろからいきなり刺されるかもしれないから
その時は全力で守ってね。｣
｢流石に刺されはしないでしょ。
何だかんだ、幼馴染のAならいっか。って反応だったじゃん｣
｢いやいやいや、なんであの子が？って感じの目だったよ。
ほとんどの子が廉の好きな子は結衣だって思ってたはずだもん｣
｢なんでそうなるのよ。｣
理科室に向かう為、廊下を歩きながら
結衣に助けを求めるように腕に縋ってたら
目の前から、歩くフェロモンがこちらへと向かってきた。
｢あ、先輩だ。｣
私に気づいた先輩が、フワッと笑ってこちらへ手を振る。
廉が近くに居ないのを確認して
遠慮気味に振り返すと、今度は何かを思い出したようにこちらへ駆け寄ってきた。
｢Aちゃん！俺、何とか進級できそうだよ！｣
｢えっ？本当ですか？｣
数日前、バイト先で 全教科のテスト返却が終わり
進級は絶望的だと先生に告げられたことを
苦笑いで話してくれた先輩。
それ聞いて、本当に同級生になるんじゃ･･･と
心配してたんだけど
｢真面目に補習授業受けたら、今回は大目に見るってさ。
提出物とか今日初めて出したんだけど
先生のこと感動させて泣かしちゃった。｣
頭を掻きながら、乾いた笑い声を響かせる。
そんな先輩にホッと胸を撫で下ろす私の隣で
ただジッと先輩を見つめている結衣がいた。
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ノリコ(プロフ) - 続きを楽しみにしています！先輩にふらついてしまうのか、廉くんとしあわせになれるのか？どうなんだろー！ (9月3日 6時) (
レス) @page29 id: fa643b4161 (このIDを非表示/違反報告)
なな - はじめまして。夢で紫耀君に会えて幸せでした。廉君のセリフもリアルで感動です。続きを心待ちにしています！ (6月17日 6時) (レス) @page28 id: 7200219c9a (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして！続きが気になります(＞人＜;) (2023年5月9日 22時) (レス) id: 46f1c8623a (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ななさん» 初めまして。キュンキュンしていただけて感無量ですm(_ _)mもう暫く続きそうですがよろしくお願い致します♪ (2023年3月3日 1時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
なな - はじめまして。素敵なお話に出会えて嬉しいです。続きが気になります。平野先輩にきゅんきゅんします。主人公ちゃんとハッピーエンドになってほしいです！ (2023年2月28日 8時) (レス) id: 4c6f01d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年1月10日 2時
