７３：冷たい目。 ページ24
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｢店長さん、めちゃくちゃ綺麗な人なんだね。｣
店を出て、興奮気味に廉に話すと
人妻やけどな、って 何故かその言葉に引っ掛かる。
｢人妻じゃなかったら、狙ってた？｣
｢は？なんでそーなるん？｣
｢いや、今の言い方的に？｣
｢そんなんいちいち気にするタイプやっけ？｣
｢どういう意味？｣
若干胃もたれしてる体で、廉と歩く帰り道。
喧嘩の入口みたいな会話に緊張感が走ってる。
｢今まで俺が告られたりしてても、
お前は興味ないって感じやったやん。｣
｢･･･そんなことないよ。｣
小さくなる声に、思い出すのはこれまでの苦痛の時間。
学年で一番可愛いって言われてるような女の子だったり
他校のモデルみたいな先輩だったり
私とは比べ物にならないくらいキラキラした女の子達が
廉に近づく度に、勝手に不安になって堪えてた。
今回の告白は、受け入れるんじゃないか。
そろそろ廉も女遊びに走っちゃうんじゃないか。
なんて考えが、これまでずっと頭を過って
だけど私は何も行動出来なかったから
ただ時間が過ぎていくのを待つことしかできなかった。
そんな苦痛な時間を、私は何度も過ごしてきたんだよって
口にしたら、廉は私にどんな言葉をくれるんだろう。
｢しまいには、よう分からんチャラついた先輩に
うつつ抜かしてたしな。｣
｢またその話？｣
｢まさかまだ連絡とってたりしてないよな？｣
｢･･･連絡はとってないよ。｣
｢連絡“は”ってなに？｣
げっ、てなった時には手遅れだった。
既に廉は怖いくらい冷たい目をして私を睨みつけている。
｢いや、今日 落し物拾って職員室に行く途中に
偶然会ったから少し話したけど｣
｢ふーん、それで？｣
｢･･･廉と、付き合うことになったって言ったら
おめでとうって言ってくれたよ？｣
｢･･･言ったん？あいつに｣
｢え？｣
｢俺と付き合ったこと、言ったんや。｣
｢うん、言ったけど･･･、｣
それがなに？と聞き返す前に
微かに上がった廉の口角が私の口を止めた。
｢それやったらいいけど。｣
前を見て歩く廉の横顔が
微笑んでるわけでもないのに、やけに嬉しそうに見えた。
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ノリコ(プロフ) - 続きを楽しみにしています！先輩にふらついてしまうのか、廉くんとしあわせになれるのか？どうなんだろー！ (9月3日 6時) (
レス) @page29 id: fa643b4161 (このIDを非表示/違反報告)
なな - はじめまして。夢で紫耀君に会えて幸せでした。廉君のセリフもリアルで感動です。続きを心待ちにしています！ (6月17日 6時) (レス) @page28 id: 7200219c9a (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして！続きが気になります(＞人＜;) (2023年5月9日 22時) (レス) id: 46f1c8623a (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ななさん» 初めまして。キュンキュンしていただけて感無量ですm(_ _)mもう暫く続きそうですがよろしくお願い致します♪ (2023年3月3日 1時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
なな - はじめまして。素敵なお話に出会えて嬉しいです。続きが気になります。平野先輩にきゅんきゅんします。主人公ちゃんとハッピーエンドになってほしいです！ (2023年2月28日 8時) (レス) id: 4c6f01d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年1月10日 2時
