３８：まさかの理由。 ページ38
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｢なんか、もう勉強する気なくなっちゃった。｣
今頃、あの子は廉に告白してるんだな。
なんて思いながら待ってるのもしんどくて。
今日はこのまま帰っちゃおうかなってそんな気分になってる。
階段のところでブーブー言い出した私に
すかさず乗っかる先輩。
｢じゃあ、勉強は明日からにしようよ。｣って。
嬉しそうな顔しちゃってる。
先輩はきっと明日になっても勉強はしないんだろうな。
｢流れ星、見逃しちゃっていいの？｣
｢そんなに見たいんですか？流れ星。｣
｢女の子ってそういうの好きなんじゃないの？
星とか、夜景とか。
それに流れ星だったら願い事も叶うんだよ。｣
いい事だらけじゃんって真っ直ぐな目をしてる先輩は
今この瞬間だけ子供みたいで可愛いって思った。
｢平野先輩なら、願い事しなくても
なんでも望みが叶いそうですけどね。｣
結衣のその言葉に激しく頷けば
そんな事ないよって苦く笑われる。
｢私、先に図書館行って勉強してようかな。
席空いてるかわかんないけど。｣
中学からテスト期間に入るとしっかり勉強モードに入る結衣は
高校でも学年トップクラスの成績をとるんだろうな。
それに続くのが廉で そんな2人に心配されるのが私。
留年だけは避けたいけど、
やっぱり今日はどうしても勉強する気になれない。
｢もし席空いてたら先輩も一緒にどうですか？｣
｢俺？んーーー、空いてたらね。｣
何故かやたらと空いた間に突っ込みたい所だけど
席の状況LINEするねって、走って図書館に向かっていった結衣にとりあえず手を振る。
｢先輩、図書館とか行くんですか？｣
｢なんか俺、出禁っぽいんだよね。｣
｢え？？｣
｢図書館の鍵もパクってた時あって。
図書館にある本を顔に置いて寝るみたいなやつあるじゃん？｣
ああ、ドラマとかでよく見るヤツか。
｢一回やって見たら、案外落ち着くし寝やすくて。
それで何冊も本駄目にしちゃったからさ。
鍵パクってたのもバレて怒られたし。｣
｢本を駄目にするって、どうしてですか？｣
だって、顔に置くだけなら 駄目になるほどのダメージなんて与えないんじゃ？
そんな疑問に、少し恥ずかしそうに はにかんだ先輩が
｢俺ね、爆睡したらヨダレ垂らしちゃうの。｣って。
まさかの理由で、思いっきり吹き出しちゃった。
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くちゃん - はじめまして。ひよりさんの作品めちゃくちゃおもしろくてだいすきですт т ❤︎こよりさんのほうのパスワードは教えていない感じですか？(ㅠ︿ㅠ)とても読みたいです、、 (10月12日 1時) (
レス) id: 248356e3db (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - え！好き！好きです！あのなんて言うんでしょう、…可愛い！！作品自体がなんかもう可愛い！夢主ちゃんの性格好きだし、そしてなにより永瀬様と平野様がかっこいい…！（様付けキモくてすみません）応援してます！！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page26 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2022年6月4日 16時
