２２：好きな人の前。 ページ22
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｢案外すぐお腹いっぱいになっちゃいましたね｣
お腹が満たされてまったりモードの2人。
このままもう帰るのかな、って思ってたけど
すっかり学校帰りの学生達で賑わう商店街をまだ歩く
｢こうやって色んなの歩いて見て回るのも楽しいよね｣
先輩は好奇心旺盛の少年みたいに
目を輝かせながらあちこちを見渡している。
確かに、先輩の隣で歩く商店街はいつもの倍楽しい。
丸い瞳に見つめられるとドキッとして緊張するけど
居心地はいいというか、なんというか。
｢あ、｣
｢ん？｣
色んなお店を見て回っていると
キラキラしたコスメショップに辿り着く。
｢女の子ってお化粧品好きだよね｣
優しく笑みを浮かべた先輩の手に引かれ
そのままコスメショップに入っていくけど
｢先輩、目立ってます｣
｢俺が？男だからかな？｣
突然現れたイケメン王子が
周りの女の子達の視線を奪ってる
この場にある新作や限定品よりもキラキラ輝くその姿に
誰もがきっと心を掴まれている
それなのに、先輩はキョトン顔で
そんなに珍しいかな？なんて言ってる
｢いや、男の人も最近はお化粧する人増えてますよ
先輩が目立ってるのはカッコよすぎだからです！｣
｢なにそれ、Aちゃんって急に変な事言うよね｣
｢･･･先輩に言われたくないです｣
無自覚なイケメンって本当にいるんだ。
ていうか周りの視線が気になってゆっくりコスメ見れないよ
｢あ、この色Aちゃんに似合いそう。｣
｢え、どれですか？｣
｢これ。｣
先輩が手に持って見せてくれたのは
明るめの透明感のある赤のリップ
｢かわいい。｣
手の甲に塗ってみると
見た目よりもナチュラルでとても使いやすそうだった
｢･･･似合うかな｣
｢絶対似合うよ、俺が保証する。｣
そう言い切ってくれた先輩のお陰で、
挑戦してみようかなって思った
ずっと、私なんかが･･･って誰かと比べて
お化粧品とか服とか興味無いフリしてたけど
本当は、自分の好きなメイクして可愛い服を着た姿で
好きな人の前に･･････
廉の前に立てたらなって思ってた。
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くちゃん - はじめまして。ひよりさんの作品めちゃくちゃおもしろくてだいすきですт т ❤︎こよりさんのほうのパスワードは教えていない感じですか？(ㅠ︿ㅠ)とても読みたいです、、 (10月12日 1時) (
レス) id: 248356e3db (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - え！好き！好きです！あのなんて言うんでしょう、…可愛い！！作品自体がなんかもう可愛い！夢主ちゃんの性格好きだし、そしてなにより永瀬様と平野様がかっこいい…！（様付けキモくてすみません）応援してます！！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page26 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2022年6月4日 16時
