１８：門の前。 ページ18
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｢あ、俺もう戻んなきゃだから
連絡先だけ教えてもらっていい？
ちなみに今日は、俺もAちゃんも休みだよ。｣
｢分かりました。ありがとうございます。｣
先輩との連絡先交換が終われば
｢ねえ、今日の放課後一緒に寄り道しようよ。｣
｢･･･えっ？｣
｢俺の急な誘いを受けてくれたお礼したいからさ。
昨日はAちゃんのお陰で怒られなかったし。
だから後で、門の前集合ね？｣
｢･･･は、はいっ！｣
先輩と、放課後、一緒に、寄り道･･････？
咄嗟にふたつ返事しちゃったけど
頭の中はポカンとしている。
じゃあ後でねって笑顔で手を振って戻っていく先輩の後ろ姿を見ながら、先輩の連絡先が入ったスマホを握りしめていた。
｢お前、絶対まっすぐ家帰れよ。｣
｢えっ？なんで？？？？｣
HRが終わって、先輩と待ち合わせ予定の門まで
急ぎたいのに そんな私の腕を強く掴む廉の手。
なんだか今日はいつも以上に理不尽な態度。
｢あんなチャラそうな男と寄り道とかアホちゃう？
絶対変なこと考えてるで。｣
｢変なことってなによ。
廉ってば、そんなに先輩のこと意識してるの？
別に違ったタイプのイケメンなんだからいいじゃん！｣
｢お前さ、さっきから変な勘違いしてるけど
あいつがイケメンやから意識してるとかじゃないから｣
｢え？｣
｢どう見ても胡散臭いやろ、あんな奴。
あの顔やったらどんな女でも食えるはずやのに
わざわざ芋っぽいお前にちょっかいかけるとことか。｣
｢･････････なにそれ、いい加減にしてよ。｣
平野先輩の事を何も知らないくせに酷い言い草。
それに、芋っぽいだなんて･･･。
自分はいいよね、生まれつき綺麗な顔してチヤホヤされて。
そんな廉と一緒に過ごしてきて
私も、廉に似合うような女の子になりたいって
意識するようになった私の気も知らずに･･･。
｢ちょっ、｣
｢廉のバカ！｣
勢いよく廉の腕を振り払ったあと
逃げるように教室から飛び出した。
ズキンと痛む胸が少しでも早く癒えるように･･････。
先輩が待つ門の前まで急いだんだ。
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くちゃん - はじめまして。ひよりさんの作品めちゃくちゃおもしろくてだいすきですт т ❤︎こよりさんのほうのパスワードは教えていない感じですか？(ㅠ︿ㅠ)とても読みたいです、、 (10月12日 1時) (
レス) id: 248356e3db (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - え！好き！好きです！あのなんて言うんでしょう、…可愛い！！作品自体がなんかもう可愛い！夢主ちゃんの性格好きだし、そしてなにより永瀬様と平野様がかっこいい…！（様付けキモくてすみません）応援してます！！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page26 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2022年6月4日 16時
