０２：変わらない景色。 ページ2
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学校側が配慮してくれたのか
同じ中学出身の私達3人は同じクラスになった。
式が終わって教室に戻る時も、
途中から列を外れて3人で並んで歩く。
変わらない景色のように思えるけど
校舎の中も、周りにいるメンバーも、新しい制服も
全部違って新鮮だった。
｢さっきから欠伸しすぎじゃない？｣
隣で歩く廉はさっきからずっと大きな欠伸を繰り返してる。
｢校長の話クソ長ない？｣
｢その口の悪さじゃ
女の子にチヤホヤされるのも最初のうちだけだね。｣
｢別にチヤホヤされたくもないけどな｣
｢･･････憎たらしい。｣
と、思うと同時に怠そうに伏せられた横顔は
相変わらず綺麗だと思ってしまう。
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教室に戻って、少し落ち着いた時間が出来た瞬間。
｢へぇ〜廉くんっていうんだ！よろしくね！｣
｢横顔綺麗すぎない？｣
｢彼女とかいるの？｣
待ってましたと言わんばかりに廉を囲う女子達。
廉の席の周りの温度だけ異常に高い気がする。
最初は作り笑顔で割と優しく受け答えしてた廉だけど
途中でやっぱり面倒くさくなったのか
｢俺、あんまガツガツくる子好きちゃうねんな〜｣
と、たった一言で廉の席に群がっていた女子達を
あっさりと蹴散らしてしまった。
その様子を大人しく自分の席から眺めていた私は
今ので印象悪くならなきゃいいけど、って
余計な心配したけど
｢ちょっと生意気な感じが余計に燃えてくるよね〜｣
って、影で言われてるのを聞いて
顔が良いって恐ろしくもあるんだなってそう思ってしまった。
｢廉ってさ、ほんとモテるけど
案外他の女の子たちとは関わりたがらないよね｣
HRが終わって結衣と御手洗へ行ったら
薄く色の着いたリップを塗りながらそんなことを言う。
程よくピンクに色づいた唇が可愛いなと
無意識に見つめていると
｢Aも塗る？｣
｢え？いいよ、私は。ピンク系似合わないし。｣
｢そんなことないんじゃない？
あ、でもAはどっちかって言うと赤系の方がいいかもね｣
｢そうなんだよね。
でも、赤だと先生にバレそうで塗れないんだよね。｣
結局リップは塗らないまま御手洗からでると、
｢お前ら遅いねん｣
と、不機嫌な廉が態度とは裏腹にいい子にして待っていた。
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くちゃん - はじめまして。ひよりさんの作品めちゃくちゃおもしろくてだいすきですт т ❤︎こよりさんのほうのパスワードは教えていない感じですか？(ㅠ︿ㅠ)とても読みたいです、、 (10月12日 1時) (
レス) id: 248356e3db (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - え！好き！好きです！あのなんて言うんでしょう、…可愛い！！作品自体がなんかもう可愛い！夢主ちゃんの性格好きだし、そしてなにより永瀬様と平野様がかっこいい…！（様付けキモくてすみません）応援してます！！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page26 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2022年6月4日 16時
