２６：大きな口。 ページ26
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｢欲しかったっていうか、なかなか取れなかったから。
ちょっと意地になっちゃってただけ。｣
へへって笑う先輩に
何だそういう事か･･･と、腑に落ちた。
｢もしかして、俺のために取ってくれたの？｣
｢え？あ、はい･･･先輩が欲しいのかと思って。｣
素直にそう伝えれば
んーって、なにか悩み出した先輩
｢ベッドに置こうかなぁ。｣
｢先輩？｣
｢え？あ、ごめん。置き場所考えてた。
せっかくAちゃんが俺の為に取ってくれたから
やっぱり持って帰ってもいい？｣
｢もちろんです！けど、迷惑じゃないですか？｣
｢なんで？嬉しいよ。ちょうど抱き枕欲しいと思ってたし。｣
｢･･････抱き枕。｣
これから、抱き枕として利用されるであろう
ぬいぐるみが なんだか急に憎らしく思えてきた。
いいなぁ、このぬいぐるみは
先輩のあの逞しい腕に抱かれながら眠れるのか。
｢先輩、今日はありがとうございました。｣
｢ううん、こちらこそ。楽しかった。｣
｢私もです。｣
｢また遊ぼうね！｣
｢はい！｣
私が取った大きなぬいぐるみを抱えながら
先に電車をおりる私に手を振る先輩。
かなり視線集まってたけど
恥ずかしい思いさせちゃってないかな、と不安になる
けど、そんな不安吹き飛ばすくらいの笑顔で
ドアが閉まってからも
またね！って大きな口をあけて最後まで手を振ってくれた
その手に私も笑顔で振り返して
最寄り駅の改札を抜ける。
｢･･･廉？｣
家の前まで歩くと、
お隣さんの廉がスマホを弄りながら
玄関のドアの前に立っていた。
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くちゃん - はじめまして。ひよりさんの作品めちゃくちゃおもしろくてだいすきですт т ❤︎こよりさんのほうのパスワードは教えていない感じですか？(ㅠ︿ㅠ)とても読みたいです、、 (10月12日 1時) (
レス) id: 248356e3db (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - え！好き！好きです！あのなんて言うんでしょう、…可愛い！！作品自体がなんかもう可愛い！夢主ちゃんの性格好きだし、そしてなにより永瀬様と平野様がかっこいい…！（様付けキモくてすみません）応援してます！！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page26 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2022年6月4日 16時
