自信持てるかな［BTS］

☆*.。 ページ11

。



ハルちゃんは
すごく歌が上手だ。本当に。

練習で初めて聞いた時に鳥肌が立ったもん。
女優より歌手の方がいいんじゃ？ってくらいだ。
個性的な声、雰囲気もガラッと変わって、びっくりする。




ジョングクさんはそんなハルちゃんに見とれ…
いや、そこにいた皆が見とれて聞き惚れていた。



感動する歌声だ。




羨ましい……

ハルちゃんにはたくさんの魅力がある。
かわいい見た目に人懐っこい明るい性格にさっぱりしたところ。
それに歌声。いいとこだらけだ。




それなのに
私ったら




自分のいい所が見つけられない。

今回のお仕事もなんで貰えたのかわからない。
ジンさんが優しくて、上手く私を扱ってくれたから？雰囲気を良くしてくれたから、だろう。

他の人がたまたま調子悪かったとか、かも。







また、ネガティブになっちゃう。悪い癖だ。







身内だけのお祝いとはいえ、知り合いもいなくてハルちゃんから離れてしまうと、どうしたらいいか分からなくて壁にへばりついてマネージャーやハルちゃんを目で追っていた。


こういう場所苦手。
人見知りが激しいのも自分の嫌いなところ。







｢あの、女優のAさんですよね？｣



知らない人が話しかけてきた。
嫌だなぁ、でも、仕事に繋がるかも。バンタンのスタッさんかも。粗相のないようにしなきゃ……





｢あ、はい、Aです。よろしくお願いします。｣





｢連絡先聞いてもいいですか？！僕、

｢あー！！Aちゃん、ここに居たの？僕のフィアンセさんっ！探してたんだよー！｣




｢っジンさん…あ、の｣




｢ヒョン！僕のフィアンセのAちゃんです。今度のMVの相手役なんですよ、僕のだから、ちょっかい出さないでくださいね！｣






すごくスマートに面白おかしく私をさらってくれたジンさん。ありがたい。
ああいう時どうしたらいいのか分からないから。





｢あの、ジンさん、ありがとうございます。私、人見知りが激しいから実はちょっと困ってました。｣


｢だってさ、僕のフィアンセが他の男に連絡先教えちゃったら嫌でしょ？ダメだよ、僕以外の人と話したり連絡先教えちゃったら！分かった？｣




しかも、少し人が少ない静かな場所に移動してくれて……ほんとに良く見てくれてるな。
私が戸惑っているのが分かったのかな。









。

☆*.。→←☆*.。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す