＊ ページ33
･
･
酔いなんてすっかり冷めていた。
モヤモヤして、ごちゃごちゃだった頭は相変らすで、胸がドキドキするのは、なんだかいつもと違う顔をしたオッパが目の前にいるからで、怒られるのかな？って感じのドキドキかもしれないとすら思った。
そのくらいソクジンオッパの顔が真顔すぎる。
真面目すぎる。
怖く見えてしょうがない。
何か怒られること言ったかな？
「あの、
『あっ、
やだ、かぶった。緊張するな、
「オッパからどうぞ？」
『いや、その、だから、ちゃんと聞くから。
なんか悩んでるとか俺に話したい事とか聞きたい事があるなら言って？』
んー、やっぱり、お酒の抜けた頭は、昔のことを聞いてどうする？と思っていて、何を話そうか迷っていた。誤魔化す？
「あ、あのね、実はね、今度、仕事でね…………
お姉ちゃんの弟って人とまた会うかも。」
『え！！、ソラの、おとぅ、え？また？なに？誰だって？何言ってんの…』
だよね、なんか上手くまとまらなかった。
「お姉ちゃんと、私のお父さんが違うらしい。の……」
オッパ、目と口が……開きすぎ。可愛い。
「あ、そこは特になんて言うか気にしてないというかお姉ちゃんは、私のお姉ちゃんなのに変わりはないじゃない？しかも全然似てなかった理由わかって納得したって言うか、意外とすんなり受け止めたの。わっ！」
ぎゅうぅー…………
ソクジンオッパに抱きつかれ優しく強く抱きしめられた。
「お姉ちゃん、お父さんが誰なのかは、お母さんに聞かなかったんだって。でも、父親が違うって聞いてやっぱり、なんとなく納得してたみたいだって。
私たちお互い同じように感じたんだろうな、ってね、」
ギュッ、
『お父さんが違っても似た者姉妹だな。』
「うん、そうだよね。お姉ちゃんだけが美人だったわけも分かってスッキリかも、ははっ、」
『A、ソラは美人だったけど、Aも可愛かった。あ、今もね。Aとソラは、違うタイプの美人だよ。』
頭の後ろやら背中をなでなでしながら、そんなことを言ってくれるオッパは、本当に出来た人だ。
「ありがとう、そう思うようにする。してる。私はお姉ちゃんとは違う……」
うん、うん、ときつくきつく抱きしめてくれるオッパ。私、実はそんなにショックじゃ無いんだけど。
･
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
xxl(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» おぉ！？ソクジンをサポートしてもらえますか！？よろしくお願いします(･∀･)いや、更新停滞中の作品にコメントありがとうございます！そろそろ頑張って更新しますね♪ (2020年6月27日 11時) (
レス) id: db30250184 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - ああああ！！！ソクジン！！愛おしい！！！！お前もっと攻めの姿勢で行っても良いんだぜ！？謙虚なんだよ！！！そんなんだと主人公も悲しむぞっ！！？よし、私がサポートしてやろう。(誰やねん) (2020年6月26日 13時) (レス) id: f760c82735 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：xxl
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時：2020年3月11日 20時
