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「すみません、近所にカフェなんでここくらいしかなくて、でも、ここ、静かだし人も少ないから話すにはいいかな、と……
で、なんでソラを探していたんですか？」
やけに乾く喉を水で潤しながら、早く話を聞きたくてまたその人を急かしてしまう。
『あの、珈琲頼んでもいいですか？』
「早く！話してくださいっ！」
なんだか嫌な予感がした。
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『A！！お帰りー』
家に帰れば母が心配した顔で
『帰って早々、誰に会いに行ったの？』
幼なじみや、近所の地元の友達のところかと思ったようで○○ちゃんちはまだ実家から通ってるし、とか、久しぶりに〇〇ちゃんには会ったの？とか、色々と話しかけてくる母の声が遠くに感じる。
「おか あ さん。あのさ、私とお姉ちゃんって……
お父さんが違うの？」
『え、』
びっくりした母の顔は、すぐに困ったような悲しいような表情になる。
『なんで？ 知ってた の……？』
やっぱり、私が知らなかっただけなのか。
お母さんは、ずっと隠して、これからも話さないつもりだったのだろうか。
分からない。どんな理由があるのかなぜ話してくれないのか何も知らない。
けど、
驚きと、寂しさと、少しだけの怒り。
そして、なぜか納得している私がいた。
「似てないはずだよね。どっちもお父さんに似たんだね。私なんてお父さんにそっくりだもんね。
そりゃ、もう地味な顔だもんね、私……」
『A……ごめんなさい。いつ話せばいいのか、話すべきなのかも迷ってて。なかなか言えなかったの。昔、色々とあって、お母さんも。』
ちゃんと話さなきゃ、聞かなきゃいけないのかもしれない。でも、聞きたくないような知らなくてもいいのかもしれない、そんな気もする。
「お姉ちゃんの弟って人に会っちゃったの。
お姉ちゃんを探して、ウチを突き止めたみたい。でも亡くなったこと話した。
そんなことも知らなかった。あの人、
お姉ちゃんに似てた。目が大きくて綺麗なハンサムだったよ。
お母さん、知ってた？」
いや、いいの。本当はそんなことどうでもい。
お姉ちゃんは、私のお姉ちゃんなのは変わらないし、お母さんは私たちのお母さんだ。
何も変わらないんだから。
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xxl(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» おぉ！？ソクジンをサポートしてもらえますか！？よろしくお願いします(･∀･)いや、更新停滞中の作品にコメントありがとうございます！そろそろ頑張って更新しますね♪ (2020年6月27日 11時) (
レス) id: db30250184 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - ああああ！！！ソクジン！！愛おしい！！！！お前もっと攻めの姿勢で行っても良いんだぜ！？謙虚なんだよ！！！そんなんだと主人公も悲しむぞっ！！？よし、私がサポートしてやろう。(誰やねん) (2020年6月26日 13時) (レス) id: f760c82735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xxl
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時：2020年3月11日 20時
