鏡の花 水面の月

＊＊ ページ9

《ソクジン》
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『でもさ、すっかりAちゃんも大人になってさ、綺麗になったよね、今、あの辺で働いてるの？どんな仕事？』





本当にAちゃんはしばらく見ない間に綺麗になって大人になっていて、姉妹は似てはいないけど、純粋そうな清楚なAちゃんの雰囲気が好きで、一緒に居るとほっと出来て、この時間が続いてくれないかな、と願った。




チャンスを逃すまいと、いろいろ聞き出し、連絡先を交換して、住んでる所も分かったし、これからはもっと違う関係になれるんじゃ？と新しい何かを感じたような気がした。




でも、心のどこかに引っかかってる
ソラの言葉を忘れてはいなかったけれど……





「オッパ、あまり調子に乗せないでください。私、綺麗になってないって！歳は取ったけど、ね。
もう、すっかり大人でしょ？成長しました？」





十分可愛いし綺麗なAちゃんは、なぜそんなに自分に自信がないのか、美人と有名だったソラの存在のせいなのだろうか。

世の中にはソラみたいな人が好みな男とAちゃんみたいな人が好みの男とが居るはずなのに。
もちろん他のタイプも、好みなんて色々だろうとは思うんだけど。

大まかにいうとね。




『可愛いまま、綺麗になった。ソラとは違う可愛さがAちゃんにはあるよ？
制服姿の頃も可愛かったけどなー？私服だから？久しぶりだからかな？なんかすごく大人っぽくなってるし、綺麗になったよなぁ〜、その、あれかな・・・彼氏が、いる、とか？』




お、おぉ。聞いちゃう？聞いたほうがいいよな。
女の子の部屋にあがり込んじゃってるわけだし？いやその別に、やましいことを考えてはいない、いないいない、いないはずだけどね僕の理性は、大丈夫だよ！！




まだ





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