鏡の花 水面の月

＊不思議な ページ8

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ジュンさんは？

ジュンさんの、
どこを好きだったんだろう、私。


ソクジンオッパの好きなところなら、どんどん
そりゃもうたくさん出てくるのに。


イケメンだし、頼りになるし、優しいし、面白いところや可愛いところもあって、頭が良くて、爽やかで、いつも他の人のことを考えてくれる気遣い上手で盛り上げ上手で、ふざけてるように見えて、意外と繊細なところもあって・・・

肩幅すごいし。


私のことも姉と同じように褒めてくれて可愛がってくれて


何で？なんで、オッパはお姉ちゃんの恋人になってくれなかったのか。
何度も何度もそう思ってしまうのは





姉の恋人だったら
私もオッパに恋したはずなのにな

って、変なことを考えた。





いつも姉の真似ばかりしていた私だから
姉が好きな人を好きになりたいから
自分の意思で恋もしなかった。






今、このドキドキは……、なに？






ソクジンオッパと姉の思い出話をしながらも、なんだか違う暖かい気持ちになるのは、なに？

姉が居ない今でも
オッパとなら自然とずっと一緒に居たい、オッパと居ると楽しい、と思えるこの空気はいったい、なに？





二人の間には、共通点は姉しかないはずなのに
姉が居なくても、姉の話をしていなくても楽しくて話は尽きない。

大好きなはずの姉を忘れるくらい、ソクジンオッパともっともっと一緒に居たいと思うのは


なんなんだろう。




懐かしさ、思い出話、ほんわかした気持ち、
よくわからない胸の痛み。




そんな時間をソクジンオッパと過ごしていた。








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