鏡の花 水面の月

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「戻りましたー！テヒョンさん、これで良かったですか？ジミンさんも、どうぞ。ほかは大丈夫ですか？」




ん？Aちゃんが戻ってきた！？
スタイリング中に戻ったAは、テヒョン達が注文した飲み物をわざわざ買いに行っていたらしい。

お前らかよ！！



『ごめんねー、近くにこのお店あるって聞いたら飲みたくなっちゃった。ありがとうございます！Aちゃんも飲む？』


って、自分が飲んだストローをAちゃんの口に近付けたテヒョンめ、こら、やめなさい。



ぱくって、それに食いつきゴクゴク飲んだ。




『あぁぁー！！ジニヒョン、ヒョン！ってば飲みすぎっ！ここの店新しく出来たばかりで俺もはじめてなんだから！』



『面倒くさいお願いしてんじゃねーよ、美味いけど。』




このやろ、こいつらが買いに走らせたせいで、このやろ、美味いけど。
で、


『A、飲む？』


テヒョンの後じゃないから飲んでいいよ？
僕との間接キッスだからね？ほら、ほら、飲め！





「あ、いいえ、ありがとうございます。私はこの前飲みました。いつでも昼休みにでもすぐに買いに行けますし、どうぞ。ジンさんのも買ってきましょうか？」




いやいやいや！
また居なくなっちゃダメじゃーん！そばに居て、かっこいい僕のこと見てて。




『いや、大丈夫だよ、ちゃんとほら、こっちの仕事のほうも見なきゃね、撮影とかさ、ほら。』



どうにか居てもらおうとがんばる。




『A、ちょっと来てくれるー！？』

あ、上司に呼ばれてる？
またどこかに行かなきゃ良いけどな。




ソワソワ……
そわそわ……






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