鏡の花 水面の月

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何となく、皆より上なんだぞ。
皆より近い存在なんだぞ。
僕はAちゃんのオッパなんだぞ、という気持ちが大きくて？

どさくさ紛れに呼び捨てにしてから、ずっとAって読んでるけど、全く気にもしてないAちゃん。




久しぶりに会ったから、距離とか年月とか感じるのかな、なんて思ったのにそんなことも無い。
あの頃と変わらないAちゃん。
なのに、なんでかドキドキが大きくなっていて、意識する僕はきっと……

大人になっていたAちゃんにまた今さら、というか、さらに？恋したんだろうな。



可愛さは相変わらずで、なのに仕事している様子やメンバーと話す大人っぽいAちゃんになんだか分からない焦りを感じた。

嫉妬、なのかな。



あんな短い時間でこんな気持ちになるんだから一日がかりの撮影にみんなと一緒に過ごされたら不安しかないんだけど。

ぅわっ！
よく考えたらやばいんじゃない！？





僕の、僕のAに手を出さないように…
なんちゃって。
言っておかなきゃいけないかな？






『あのさ、えっと…Aの事なんだけどさ、』

『あ！ジニヒョン！俺、Aちゃんと仲良くなりたいから、連絡先教えてよ？』

『可愛いもんな、ジニヒョンの好きだった人の妹だったんだっけ？元カノ？の妹だっけ？』



「え、や、ちが、だから、違う、その、』



『Aさん、本当はジニヒョンじゃなくて俺のペンらしいから手、出さないようにな。』




『えー！！ナムジュニヒョン？うっそー！？』

『なんだよそれ。とにかく仕事の相手だろ、ジニヒョンの妹みたいな人だし？ちょっかい出すなよ〜！』




『そう、そう、あ、そうだよ！』





ナムジュニ…ありがとう。あ、ありがとう！








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