HALLOWEEN《短編》

●おわり ページ8

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「でも、なんでハロウィンなの？
急にだよね？告白とはびっくりしたよ。」




もしや、本気でただコスプレさせたかっただけとかじゃ……



『ん、いや、そのさ、キッカケとかよく分からなくて、どうしたらいいのかとかいつ言えば良いんだとか？なんか照れ臭くて。伸ばし伸ばしにしてたら、その、我慢の限界？だった。
おまえ、スタッフの一人に告られたろ、噂に聞いたから。』



あ、ああー、そういやそうだったかも、え、そんな噂どこから聞いたのか。
でも、良かったのかも。



「そっかー、じゃそのスタッフさんにお礼でもしなきゃだな、私からは絶対言えなかったもんな、ナムジュンに好きって。絶対に。」




そしてこの気持ちを隠しながらグダグダとしてたんだろうな。
好きってだけでどうにもできないで。





『なんか、照れくさいもんな俺がとかおまえが愛の告白なんて、って？そりゃ勇気も出したさ、俺、えらいだろ？』


あれ？
ぎゅ、ぎゅって抱きついて首元に顔を埋めるナムジュン。なんか、意外と甘えるタイプかな、くすぐったい。



ちゅ、ちゅっってまた吸い付いてきた。




『でも、もう遠慮しないから。
俺の彼女になったんだから、あの衣装は着てくれるんだろうな？ん？』





ペロンっと首筋を舐めた。






「変態！そりゃ、知ってたけど、やっぱ変態？私には似合わないって、無理ムリむーりー！あんなの着れない！」





バタバタ暴れて、逃げる私を力強く抱きしめて耳にちゅっと口づけて
思いっきりセクシーな声で囁かれる。







『いいよ、別に着なくても。
どうせ結局は脱がせるんだろうから。』








あぁ、まぁ、その、
いつか、もしかしたら？
着る時が来るのではないだろうか、と、変な予感がしてならない。





私もナムジュンに
イタズラしたいし
ご馳走をいただきたい

それにナムジュンの言うことなら
なんでも聞いちゃうかもな





と思ったから。








Trick or Treat！
イタズラしちゃうし、食べちゃうぞ！





Have the magic night of Halloween！









おしまい。
2019.10.29.xxl

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