HALLOWEEN《短編》

●憧れ ページ40

･
･



｢は？はぁー！？なんですか、それ？べつに何かしらが欲しくてハロウィンパーティ行くわけじゃないですし、その、いや、なんでホソクさんに、とかそんな！
はっ、なんで、……？｣



『ホソクのこと、好きでしょ？A』



え、は？なんで？
私言ったっけ？
や、誰にも言ってないよね、ってか、いや、まて


｢はぁー！？好、すき？じゃないですから！！何言ってんですか！？いやいや、無いから、ﾅｲﾅｲナイですから！｣



『へぇー、すきでもなんでもないんだ。じゃ、これからもなんにもないわけね、絶対に！？』



なんでそんなことを。意地悪だ。
そりゃ、好きなのは好きだけど。ホソクさんはいい人だなぁ、かっこいいなぁ、って感じ？そりゃ、女の子はみんな好きなんじゃない？

そんな程度の好きだから、これから、何かしらなんかないに決まってるし想像もつかない。




アイドルを見てるような感じで、ホソクさんは好きなのに。
って思っていても、そんな言われ方したらカチンときたりもするよ。
私は(相手1)さんが…




｢(相手1)さんこそ、ホソクさんがモテモテで人気だからそんな風に言うんですか？｣


(相手1)さんも、負けず劣らずモテモテなんだから。ただ単に私をからかいたいだけだろうけど。

しかし、なぜそんなふうに思われた？

周りのみんなと一緒になってキャッキャ♪してたことないけどな。何となく言っただけかな、当てずっぽうか？




『ん、んーー、ま、ね、他の女性陣は可愛いコスプレで、ホソクに迫ったりすんだろうな〜って思ってさ、いいのか？誰かに取られちゃうんじゃないの？』




いや、はぁ？待って、

『なに真剣に心配してくれてるんですか！？そんなの、期待すらしてませんし、そこまでホソクさんのこと好きとかじゃないですって！｣


それより、自分だってたくさんの女性陣からのセクシー攻撃が来るんだから、その心配してろ、っつーの！



『え、そうなの？本気で好きなんじゃないの？』



｢なんでですか？そりゃ、ホソクさんはカッコイイって思いますよ、好きですよ、優しいし、良いとこだらけだし。でも、みんなも好きでしょ？(相手1)さんだも他の人達も、みんなが。
そんな感じの好きですよ？｣





そりゃあ、もちろん好き、カッコイイ人だし憧れ、ではあるけどさ。






･
･

●腹黒→←●とは……？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す