緑… ページ4
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しかし……なんで、ブスでデブに調子に乗るなと言えるんだろうか?
調子に乗るはずなんてないのに?
乗ってないのに?
不思議だ。
もう……片付けはいつもほとんど私がやってはいるとはいえ、一応少しくらいは手伝ってくれてたからな。
アシスタントが皆、帰ってしまうとは。
自分のバッグを漁り着替えを出す。
『手伝い……ます。』
「はい?」
は?何をおっしゃってるの?
着替えの手伝いをするって??
「いや、着替えくらい一人でできます。というか、一人で着替えたいんで。」
『あ、いや、あ、ちがっ、そんな、着替えの邪魔でしたね、すみませんっ、』
ジョングクさんも、慌てて逃げて行った。
パッパと着替えて、片付けはじめた。
コンコンッ、
『あの、いいですか?』
え、まだジョングクさん居たの?
あ、そういや、さっき戻って来たのは忘れ物か何かかな。
「あ、どうぞ、着替え終わってますから。忘れ物ですか?無くし物?探しましょうか?まだごみも捨ててませんよ?」
『や、あの、手伝います。』
「いやいや、だから、いいですって!次の予定は?あ、もう遅いから終わりですか?早く帰って休んでください。」
本当になんで戻ってきたのさ、気まずいったらありゃしない。
『あの、じゃ、送ります。』
「はあ?なんで!?」
あ、まずい、驚きすぎて言葉遣いが……
『遅い時間だし、荷物多いし、重そうだし、皆もう先に帰っちゃって僕、一人で帰るからついでに?』
あぁ、凄い。ジェントルメンだな。
でも、確かに、道具返すから一旦店に戻ってからだから、宿舎に近い。
「大丈夫です。そんなに重くないし……
『あの、本当についでなんで!』
何度も断るのも悪いような気になる。
甘えちゃおうか。
「良いんですか?店までお願いしても。」
『お店に帰るんですか?そこに住んでるとか?』
「いや、道具を戻したいので。住んでるところは違うところです、けど……」
まさか、家まで送るとか言わないでよ、絶対無理だ。私、何様だよ、ってなるから。
気まずいまんま、片付けを済ませて本当にジョングクさんの呼んだタクシーに同乗させてもらい店に着く。
「ありがとうございました!本当に色々助かりました。お疲れ様です!」
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作者名:xxl | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時:2019年7月13日 21時