柳は緑花は紅 (ページ25)

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緑…… ページ25

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『Aさん、最近メンバーの皆とも仲良くなったよね？』

ジンさんにそう言われ、ハッとした。

そうだな、この頃調子に乗っていたかもしれない。テヒョンさんと仲良くなった気がして、いつも口が悪くなっていたかも知れない。
失礼なこと言ってないかな。大丈夫かな。

｢あ、の、その、馴れ馴れしくてすみません。気をつけます。｣

『え？いやいや違うよ、最初の頃より今のAさんのほうが僕はいいな。話しやすいし楽しいし、相変わらず気遣い上手だし？今の方がいいよ！』

｢そうですか……？いいんですか？私、失礼なこと言ってないですか？テヒョンさんにしか言ってませんよね？｣

『あはっはっは！テヒョンになら失礼なこと言ってもいいのか？いいね、大丈夫、みんな今の方が好きだと思うから、そのままでいいよ。』

ジンさん、一応長兄だし、そう言ってくれると安心する。このままの私でもいいのかな。
今までいい子ぶってたもんな。

｢お言葉に甘えていいですかね？私、出来ればもうそろそろいい子ぶるのも疲れたんで、そのままの私で居てもいいなら仕事も楽になります。｣

『いいと思うよ、Aさんは、そのままでAさん、らしさがあっていいんじゃないの？いつも自分に自信があって周りを気にしない感じがうらやましいよ！』

そんなふうに見えるんだ私って。
そんな良いのじゃないのにな……
でも、そう言って貰えたら自信がつくかも。
私は私のままでいい、のかも。と思えた。

｢私は普通～の人間で今までも普通～～に過ごしてきたので、自信とかなんとかじゃなくて、今も普通～～～にしてるだけです。｣

『うん、その普通、なAさんが僕たちには必要なのかもしれないね。そのまま普通に接してくれたらいいよ。いつも通りに。ぃや、僕には特に優しく、一番優しく？よろしくね？』

嬉しいことを言ってくれるな、なんでこの人たちはこうもしっかりとしていて、大人で暖かな人たちなんだろう。

ふざけたことも言ってるけど、やっぱり尊敬するな。

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