柳は緑花は紅 (ページ15)

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緑… ページ15

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｢完璧ではないこと。が人間らしさであって、同時にその人独自の魅力にも、つながることだと思っています。
個性があって、少しづつ違うのがいいんじゃないかな、って。
実際、BTSの皆さんにはそういう所ありますよね？ちょっと抜けてる所とか、自分では気にしてる所やコンプレックスもファンの皆さんは愛おしいと思ってくれる。というか、
あ、すみません喋りすぎました。｣

なんか、熱くなりすぎた。
テヒョンさんは分かってくれる、いや、この人達なら、色々今まで言われてきただろうから、分かるんだろう。

ちょっと嬉しくなる。

『だよねー！それぞれ、好みは違うから、完璧になんかなれないんだよ。
個性、大事だよねー！』

お、やっぱり分かってくれるんだ。
でも、なんで私ったらこの人たちにこんな話を……

『そう思ってくれる人ばかりだと気持ちも楽だよね。』

あ、ジミンさん。
やっぱりいろんなことがあって、色々考えたり悩んだりしてきたんだろう。
みんなよりだいぶ大人びた人達。

｢あ、でも、完璧を目指して努力して頑張ってる皆さんはもっと素晴らしいと思います。
私はこんな言い訳ばかりして努力もなんにもしてないだけなんで。｣

そう、ただ怠けてこのままでいいと言ってるだけかも。本当ならダイエットもしなきゃだし、髪もメイクもちゃんとして、少しでもお洒落して、ブスとかデブとか言われないようにすればいいんだよな。

分かってはいる、

けど、なんだかそれはそれで変な意地というのか？
私の変なところが出てしまうようで、自然な私を、それでもいい。と言ってくれる人を見つけたいのだ。

実際、こんな私にも仲の良い友達もいるし、今まで数人は付き合った人だっていたから。
これでいいんだ。

『ま、Aは、このままで可愛いし、魅力的だから自然なまんまでいいんだろうね。
滲み出す性格の良さを気付いた人だけに知ってもらえればいいんじゃないの？』

｢テヒョンさん……｣

う、わ、なんだと、

｢テヒョンさん！好きです！すみません、今一瞬で落ちました、惚れました！｣

『うそっ！マジで？やったー！』

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