緑…… ページ14
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『テヒョナ、もう、それ、やめろよ!』
ふにふにと摘まれていた二の腕を、テヒョンさんは、遠慮なしに手のひらで揉み始めた時、ジミンさんに怒られた。
確かに…普通の女の人にこんなさらっと触れたりしたら、好きになるだろうに。
私だって、顔には出さないように気をつけてるけど、ドキッとしたし。
実際、セクハラじゃないこれ?
イケメンで、子どもみたいに可愛くて、人懐っこいテヒョンさんだからいいようなものの、いや、いいのか?
やられた本人が嫌じゃないからセクハラじゃないか。
イケメンの特権だな。
いや、テヒョンさんは、いやらしさがないからかな。性格の問題かな?
『Aも、ダイエットとかするの?』
「いいえ、私はダメ人間なんでダイエットはしてません。出来ません。しなきゃいけないとは思いますけど。
皆さんすごいと思います。尊敬します。」
自分の二の腕を揉み、腹の肉を揉み比べる。
やはり腹の肉は硬い。脂肪でも硬いのね。
二の腕やばいな。
『でも、そのままでも十分可愛いからね、ダイエットとかは、やり過ぎも駄目だよー!俺は、女の子は柔らかいのが好きだよ!』
「美の基準はそれぞれですもんね。アイドルや女優さんは憧れの対象だから厳しいですよね、私はこのままの自分でいいかな、と思ってます。
まぁ、出来ることなら健康的に痩せらるならそれが一番だとは思いますけど。筋肉つけなきゃ、
そりゃ、、私もちゃんと努力しなきゃとは思いますけど。」
見た目をどうこう褒めてもらってもそんなに嬉しくは無いけど、さっきみたいに、優しいとか、おおらかとか、柔らかい……は、ん、どうなのかな?
性格的なことを褒めてもらえると、正直嬉しいかも。
『みんなさ、完璧を目指すというか、こうでなきゃ、みたいな人が多いよねー
それが求められてるからなんだろうけどさ。』
テヒョンさん……
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作者名:xxl | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時:2019年7月13日 21時