柳は緑花は紅 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:143,029 hit

…紅ページ13

･
･

『ちょっと見せて、』

あ！何してんだ、『テヒョン！』

テヒョンが、Aさんの腕を掴み、袖をまくりあげた。

『ほら、ここ、これが本当の白さとか言わない？』

｢ああ、聞いたことあります。でも、やっぱりそんな白くないですね。まったく陽に当たらないお腹も同じ色ですかね。｣

勝手にテヒョンに腕に触れられたのに、動揺もなし？
そして、ポンってお腹を叩くAさんって、意外と面白い？

『ここって、気持ちいいー、ね？柔らか。｣

そして、どさくさ紛れに二の腕の柔らかな内側を、ふにふにと摘んだ。え、つまんだ！？

『あ、こら、テヒョﾅ、ばかっ！』

｢テヒョンさん、失礼極まりないですね、この二の腕の余分な脂肪を気にする女性は多いんです。
確かに柔らかいですが。確かに……お腹より柔らかくて気持ちいい。｣

自分の二の腕と、お腹の脂肪をふにふにと掴み確かめるAさん。
やっぱりちょっと変わってるな。

『なんか、Aって、優しくておおらかで、柔らかい！やっぱ良いね！』

｢そうですか？そう言って貰えると嬉しいです。｣

あ、今ちょっと笑った！？その褒め言葉は、本気で嬉しいの！？いや、やっぱり分からないよ。

でも、ちょっと笑った笑顔が可愛くてドキっとしたのと、柔らかそうな二の腕に僕だってちょっと触れてみたくなったのは誰にも言わないけど。

･
･