柳は緑花は紅 (ページ35)

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…紅ページ35

《ナムジュン》

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『あ、スニーカー……白なんだ。』

ハイカットの……白。
赤じゃないのかよ。
と、少し残念に思ったら口に出ていた。

｢ふふっ、もちろん赤も持ってますよ。黒も。スニーカー好きなんで。｣

スニーカーが好きなんだね、うん、Aさんのシンプルなスタイルお洒落で好きなんだよ、知ってる。

でも俺が好きだって言ってるのは赤いハイカット。
それは履いてくれないのか？
いや、まあAさんは知らない、か。

え、待てよ、今〝もちろん赤も〟って言わなかったか！？知ってるの？知ってるのか！？

『赤のハイカット履いてくれないの？』

ちょっとニヤリとしながら聞いてみた。

｢ふふふ、RMファンなのバレたくないんでやめておきます。｣

おおっと、っと、、
かっこつけてたはずの表情は、マジなニヤケ顔になったじゃないか、照れるじゃないか、本当に？
俺のファンなの？マジか？

えと、えぇっ、えっと……
かっこつけなきゃ。なんて返そうか、オタオタしてる？
俺、今ダサくない？

『なら、誰にも見られない時、仕事以外の時に履いてきて？』

どうだ？
二人きりでプライベートで会いたいな、ってことだよ、伝わるか？
結構頑張って言ったけど？
俺、らしくもない感じの事言ってみたけど？
めちゃくちゃ恥ずかしい。

遅れてきた恥ずかしさ。やべぇ

顔が熱い。

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