緑… ページ27
・
・
『今日はなんか僕のヘアスタイルいいね、かっこいいでしょ?メイクもヨロシク、かっこいい僕をもっとかっこよくしてね。』
そう言ってパチンっとウインクしたジンさん。
どうやってもかっこいいのは変わらないのに。
逆にどうすればかっこ悪くなるかな。
「あぁ、私はベースまでなんで。いつもかっこいいジンさんをどうにも出来ません。それに、髪型もいつもかっこいいですよ?」
『心こもってないー!もっともっと気持ちを込めて言ってよ。僕かっこいい?Aさんも可愛いよ!!』
なんなんだろう……テヒョンさんといいジンさんといい。いつでもどこでも褒められたいのか?
いいな、自信満々って。
しかも私への褒め言葉まで。わざわざ。
「羨ましいです。ジンさんのそんなところ。
自信満々で、嫌味のないナルシストなところ。私、真似したいです。いいですよね好きです。」
『ありがとう、僕も好きです、Aちゃんのしっかりとしたところ、自分をしっかり持ってるところ。Aちゃんも自分に自信があってコンプレックスとかなさそうだよね。
Aちゃんって呼んでいい?僕はオッパでいいよ』
「いえ、ジンさんは私をどう呼んでくれてもいいですけど……」
オッパは無理。
プライベートじゃないし、メンバーをそんな風には呼べない。
「私、自分に自信なんてないですよ。コンプレックスだらけだし。
常に自信とコンプレックスの間で悩んでいる気がします。けど、それは他人と自分とを比べてでは無く、自分自身の理想と比べてだからそんなに表に出さないだけなのかもしれません。」
確かに誰かをいいな、素敵だなとは思うけど……そうなりたい、ああでなきゃ、みたいな、気持ちはないかも。
自分の理想に近づきたい、とはいつも思っている。
・
・
476人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:xxl | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時:2019年7月13日 21時