…紅 ページ22
《ユンギ》
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ナムジュンと、曲や歌詞についての話をしながら、あーでもないこーでもない言っていた。
なんだろな、自分らしくこのまま行くか?
一般的に求められてるものを強く?多めにした方がいいのか?
色々と迷うこともある。
『Aー!ユンギのベースまでやっておいて、マッサージは優しくね。』
「はい、分かりました。」
メイクヌナの声でAが来た。
最近やっとスタッフやらメンバーに馴染んできたAは、意外とハッキリものを言うから嫌いじゃない。
無駄がないけど、的確な所もあるから話していて楽だ。
無駄に話したりニヤニヤしたり、ベタベタしないのがやっぱりスタッフとしては一番だ。
最初こそ、愛想が無いとかなんとか言われていたけど今はみんな結構気に入ってるだろ。
「シュガさん、軽く上見て貰えますか?」
『あぁ、でさ、あれだよな、もっとさ俺も頭柔らかくしてさ皆から求められてるものを重点的にって考えるべきだよな?』
ナムジュンに言ってる素振りで実はちょっとAの意見が聞きたいな、とも期待してみた。
食いつくかな。
「そういうもんなんですか?」
『俺らを知らない人達にもすんなり聞いて貰えるような、とかさ、求められてるものを気にし始めてもいいかな、とかさ?』
「なんか、シュガさんぽくないですね、変な感じ。」
まぁ、確かに、こんなこと考えるのもたまにしかないし、Aの反応を見たいってのもあるし。俺らしくないこと言ってるかもな。
『でも、まあ、色んな人が居るからな。』
「そうですね、さすがですね、皆さん、本当に大人で、すごいと思います。頭が柔らかいですよね。
私なんて頑固すぎて、柔らかくならなきゃ、ですよ。」
いや、その頑固さ俺は嫌いじゃないが。
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作者名:xxl | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時:2019年7月13日 21時