朝の来ない夜はない

夜ー30ー ページ37

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『俺も。怖いよ？
Aの事、好きになって、大切に思ってる。もし、Aが居なくなったらと思うと怖い、同じだよ？
好きな人には元気で笑っていて欲しいし、ずっとそばに居て欲しい。失いたくない。
ただ、俺の過去にはAと同じ経験をした事が無い。それは違うけど。』




「彼が事故にあったのは…私のせいなの。
忙しい日が続いてて、なかなか会えなかったから、私がわがまま言ったの。
どうしても今日は、会いたいって、早く来てくれって…
彼、疲れてたはずなのに、っわ、私のわがままのせい…で。」



ボロボロ…涙が流れる。
後悔、やっぱりまだ私の心の中の
シンへの申し訳ないという気持ち、それは無くならない。



自分のせいで、自分のわがままが事故にあわせてしまったんだ。という思いが残っている。



私がいけなかった。私がわがままさえ言わなければ、もしかしたら今でも元気なシンがいたかもしれないのに。




今まであった嫌なことや悪いこと、全てが自分のせいではないだろうか、私の生きている価値や理由はなんだろうか、私がかわりに…いなくなれば良かったんじゃないだろうか。




そういう気持ちがずっと心にあった。




自分のことを否定することしか出来なかった。




全てをホソクに打ち明けて、心の中を晒してみた。





ホソクに嫌われるなら、早めがいい。
もしダメになるなら…早いうちに離れたい。





もう、黙っていることはない。
甘えて、ぬくぬくと過ごしたホソクとの時間のおかげで、だいぶ私も普通に戻れた。はずだ。





何を言われるか。
怖いけど。
もちろん、これからはホソクと一緒にいたい。
けど…








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