旨い物は宵に 食え ��

＊和食作り ページ35

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その日、お休みがもらえたので、早めに宿舎に向かう。
買い物は行けないでしょ？と思ったので、最低限の買い物をし、材料を持って行った。





《おはようございます。下の裏口に着きました。今から上がりますね。》




皆さんの課題に色々と持ってきたし、食材もあるし、すごい荷物になっちゃった…





エレベーターが来た。
よいしょっと、エレベーターに乗ろうとしたら…




降りてきた人が、サッと、荷物を奪った！？



「え！ちょっと、何するんですか！！」





『え？』

「え！？」




帽子とマスクで顔が見えない怪しい人は、ジンさんで、荷物を手伝いに来てくれたみたいだった…





『ごめん、ごめん。びっくりさせたよね？
あっはっはっはっ！』





「だって…こんなすぐに下りてくるとは思わなかったし、顔見えないし、声もかけないし。
びっくりしますよ！！もうっ！」





『ごめんってー、荷物が重そうだったから、咄嗟にそっちにいっちゃった。こんな格好してたのも忘れてたし。』





「でも、助かりました。ありがとうございます。」




『買い物とか、行きたかったのになぁ…一緒に。』





「それは、さすがに無理かな？と思ったので、買って来ちゃいました。でも、足りないかもしれないから…帰りが遅い人のは無いかも知れませんね〜あはは。｣





『みんなの分？ないよ。全部僕だけで食べる！』





「それは無理でしょ！一人じゃ無理なくらいは、たくさん買いましたよ？」





『じゃ、僕が食べられない分は残してあげるかな。いや、やっぱり残ったら明日食べるから！』





嬉しい言葉に、作りがいがあるな。と思い、やっぱり誰かと一緒に料理するのは楽しいな。


と、誰かが食べてくれると思うと、作るのも楽しいよな…
と、少しだけ楽しみと寂しさを両方感じた。



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