☆下駄擦れ？ ページ38
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告白するぞ！って息巻いていた私だったのに…
少しだけ落ち着いてきたら不安になった。
『でも、Aちゃんの事…』
このセリフの先に来るのは？
《妹なんて思ってないから。ちゃんと女の子として見てるから。好きだ。》かな？
なーんちゃって！
《妹みたいにしか思えないんだ。ごめん。》か！？
これだと、絶望的だよね。
妹みたいだって言われても
一緒に珈琲飲んだり、映画見に行ったり、買い物したり…しちゃダメなのかな？
諦めの悪い私。
告白して、断られたら？
今までみたいには かまってもらえないのかな。。。
あれ？
なんか、告白するだけ損じゃない？
当たって砕けろ、って…
砕けた後はどうしたらいいんだろ？
今の関係でも私は十分に幸せなのに、告白する必要あるのかな？
ああ、冷静になって良かったかも！？
下駄の鼻緒の部分が痛くなってきたから、トボトボとさらにゆっくり歩く。
皮むけそう…
なんか、帰り道こっちで合ってるのかな？
遠回りしちゃったかな？
とにかくあの場に居たくなくて夢中で適当に走っちゃったもんな。
汗かいちゃったなぁー早く家に帰ってお風呂に入りたいや。
足が痛いのと疲れたのと寂しいのとで、涙が滲んだ。
「はぁー ミンソク先輩と帰りたかったな…」
花火会場から、ぱらぱらと帰る人たちを見ながら、ポツリと呟いた。
『おい、A』
ん？？誰だろ？？私の名前呼んだ？
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作者名：xxl
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時：2017年5月31日 0時
