憧れ…からでした ① (ページ31)

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☆特別ページ31

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『携帯に電話しろよ！』

[私、携帯忘れちゃったの～連絡出来ない～]

『ほれ、俺の貸すよ。誰にかければいい？お前、誰と来てたんだよ？』

[えー！番号覚えてないよ？]

『俺の携帯に登録されてないの？誰だよ？』

[女の子達だよ～ミンソク誰のも知らないでしょ？]

この人…しつこい。そして鉄の心だ。
こんな風に好きな人に言われたら泣きそうになる。私なら。

そろそろ私も、疲れた。お腹減ったし。
そして、嬉しい発見をしたので、ムチムチ先輩にちょっと感謝かも。

《ミンソク先輩は女子の誰の連絡先も知らない》らしい！？本当かな？

いやぁー
なんだか急に気分良くなりました。

『じゃ、ほぼ全ての女子の連絡先知ってるはずだから、ベクにかけるわ。』

[えー！ベクは忙しいんじゃないかなー？]

「先輩。いいですよ、私なら。一緒に探してあげましょう？」

なんかもう、諦めモードな私。
もうすぐ花火始まっちゃうし、いい場所無くなっちゃう。
屋台も、こんなに混んでたら並ぶよな…お腹空いたから早く買いに行かなきゃだし。

ムチムチ先輩が隣に居ても、私の隣にミンソク先輩がいるならどうでもいいかな。

よく分からないけど、ミンソク先輩がムチムチ先輩を好きだと思ってはいない。私のポジティブな直感がそう言うから。

もう、胸の黒い部分は小さくなったし
お祭り、楽しみたくなった。

「早く行きましょ！三人で花火見ましょう！
あ、その前に、私、焼きぞばと…トウモロコシとフランクフルト食べたいです！」

『だな、食べ物と飲み物買って、いい場所探そうか？Aちゃんならデザートには綿菓子ですか？違うか？もっと食うかな！』

アハハって私には笑ってくれて、冗談言ってくれて、優しいミンソク先輩。特別扱いされている気がして嬉しい。

ミンソク先輩も、急にスパッと切り替えて三人で花火を見ることになった。
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