憧れ…からでした ① (ページ4)

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★強がりかページ4

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バン！

ドアを開けると、やっぱり
Aちゃんだった。

制服や髪の毛が乱れて、真っ赤な顔で目に涙を浮かべ、男に押さえつけられていた。

小さな声で「助けて…」
そう聞こえたとたん。

何も考える暇がないくらい
勝手に体が動いた。

男の顔は全く見てなかった。
そいつにほぼ体当たりでぶつかって、Aちゃんから体を離し、押さえつけて殴った。

何発か殴った時、また小さな声で
「やめて。もう、やめてください…」
と聞こえて、ハッと我に返った。

真っ先に Aちゃんを怖がらせてしまったんじゃないか？
そんな心配をした。

なのに Aちゃんは
「ミンソク先輩…手から血が出てる」
「もう、私は大丈夫だから…」
って。

『俺の手なんかどうでもいい！』

「でも。。。」

『それより、大丈夫？？』

「私なら…大丈夫です。もう、大丈夫ですから。」

『こいつは？Aちゃんはどうしたい？』

「顔も見たくない…もう帰りたい。です。」

『じゃなくて、学校には？それとも警察？』

「大丈夫です。なんとも無いです、私は大丈夫だから、もう。大丈夫…本当に。」

「K先輩も、大丈夫ですよね？何でもないですよね！怪我もないし！！」

あ、もしかして、俺が殴ったから？
学校や警察沙汰になったら、まずい事になるとか思ってる？

やつは起き上がると
『何もしてない！俺は。なにも！帰る！』

バッと起き上がりバタバタと逃げていった。
本当に良かったんだろうか…

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