☆正反対 ページ29
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その声は、やっぱり
ムチムチ先輩だった。
いつもいつも…ミンソク先輩についてまわって
かわいい顔で、上目遣いでミンソク先輩を見て
腕とか掴んで、くっついたりして
胸とかお尻とかパツパツで
なのに足は細くて…スポーツ出来るのか？
運動神経悪そ！
私には無いモノばかり持ってるムチムチ先輩は
絶対にライバルだ。
ミンソク先輩を見る目。
私を見る目。
あからさまな態度。
負けたくない。
けど
明らかに不利な私。
ムチムチ先輩は、きっと自分に自信があるんだろうな。
積極的な行動出来てイイな。
なんかライバルなのに、たくさん羨ましくて憧れるところが多い。ムカつく。
肉付きの悪い私は浴衣で体型を誤魔化してるってのに。。。
オシャレでセクシーで、胸も足も綺麗に見える服を着て、ゆるふわな髪の毛がまた大人っぽい。
なんなの！
何しても勝てる気がしないじゃないかー！
どうせ私なんか。。。
長身と下駄のせい(にする)で上目遣いなんか無理な背の高さだし。
ペタンコな胸に平坦なお尻。
そのくせ、スポーツだけは得意なもんだから、腕も足も筋肉…
髪の毛もアップにして、いつもより大人っぽいかな、なんてチョットいい気になってたのがバカバカしくなった。
どうせ私なんか。。。
妹扱いだし、心配ばかりされてるし。
この人の登場により
思いっきり卑屈になる。
私の黒い所は、じわじわ大きく広がった。
今までのいい気分を返して欲しい！
．
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作者名：xxl
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時：2017年5月31日 0時
