憧れ…からでした ① (ページ28)

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☆黒い点ページ28

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そんな胸の内に気づいた私は、どんどんと黒い気持ちが大きくなるような日になった。

その、花火大会の日が。
私の黒い部分を大きくしていった。

約束してから毎日ウキウキで、楽しみにこの日を待っていた。
ワクワクしながら準備して、ドキドキしながらミンソク先輩を待っていた。

彼女気分で隣を歩き、花火大会に向かい、浴衣に下駄の私に気遣って、すごくゆっくり歩いてくれたミンソク先輩にまた少し《好き》が募った。

ミンソク先輩の、ほんの少し後ろを歩きチラチラと斜め後ろから、顔を見る。

カッコイイなぁ
どの角度から見てもカッコイイんだなぁ

そんなことを考えて、盗み見してたら
くるっとこっちを向いて、『大丈夫？』って、またゆっくり歩いてくれたミンソク先輩。

どんどんゆっくりな歩幅になっちゃうよ。

このまま二人で歩いているだけでも幸せだな…
なんて思えるけど、一緒に花火見たり、屋台のゲームしたり、焼きそば食べたりするのも楽しみ！

なんて妄想が大きく大きく膨らんだ頃に、花火大会の会場に着いた。

[あ！ミンソク～！]
誰かに声をかけられた。

そして、私の小さかった黒い部分が
少し膨らんだ。

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