憧れ…からでした ① (ページ22)

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★近づきたいページ22

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『今度の花火大会、一緒に行かない？』

「え！いいんですか？もちろん行きたいです。花火一緒に見られるんですか！！嬉しい。」

本当に嬉しそうに頬を染めるAちゃん、大丈夫だよね？俺、自信持ってもいいんだよね？

花火大会なんて、やっぱりカッコつけそうだけど、絶対一緒に行きたかった。

憧れの先輩をやめてくれる日が来るかな。
もう少しAちゃんに近づきたいな。
そう思っても、やっぱり先輩と後輩なのは確かだもんな。

少しづつでも距離を縮められるように頑張ろう。

『今までは、勉強するからって事で誘っていたけど、これからは遠慮なく普通にデートにも誘っていいかな？』

「な、な、何を言うんですか！｣
「当たり前じゃないですか！むしろ、誘ってください。いや、私でいいんですか？デートですよ？」

『今までも、勉強デートだと思っていたけどね。』

「いや、申し訳ないです。私が厚かましく誘ってほしい。とか言っちゃったから、気を使わせてしまって。」

『なんかさ、本当に勘違いしてそうだから言っておくけど…』

『他の誰かに同じ事言われても、こんなにデートに誘わない。一緒に勉強なんてしない。
Aちゃんだから。だし。Aちゃんが申し訳なく思ってる意味が分からない。』

『全部俺がやりたくてやってる事だからね。ありがたく思わなくていいから。俺のやってる事、押し付けがましいとか、無理、と思ったら言って良いんだよ？』

びっくりしたように目を大きく見開いてたかと思ったら、困ったような悲しいような顔になって聞いていたAちゃん。

「何を言ってるんですかー！ミンソク先輩、バカな事言わないでください！？」

急にAちゃんに怒られた。
あ、ちょっと涙目だ。かわいい。

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