★ニセの ページ13
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誕生日に、どうにかしておめでとうを言いたい。
何か喜ぶ事がしたい。
そんな気持ちになってしまった。
でも、どうしたらいいのか分からないし
本当の彼氏でもないのに…そんな気持ちもあった。
部活のせいにして、知らんぷりしようかとも思ったけど、やっぱり会ってひとこと言いたくて
顔を見て言いたくて
ガラでもない、花束やら、お菓子を買ったりして
会いに行った。
ただ一言を言いたくて。
誕生日当日に会いたくて。
こんな気持ちになるなんて。
お母さんに会ってしまったのは想定外だったけど
なんとなく、挨拶をしたら、本物の彼氏の気分で認めてほしいな。
なんて気持ちになった。
なにやってんだろ、俺。
少しだけそう思いながらも、彼氏気分は抜けない。
体育祭で、アイツを見たAが怯えて固まるのを目の前で見た時。
あの時の気持ちが蘇った。
Aに手を出したヤツ。
Aを傷つけた…先輩。
とうしてもまだ許せていないのは俺だけか？
声を聞いて、ムカムカして
拳を握るも、Aに止められ。
何でこんなやつの事を、許すんだ。と、イライラした。
でも。
そんな優しいところも好きなんだから
「ジョンインがいなかったら無理だったかも。」
だって！？
俺がついてる。俺がいるから。
いつでも俺が守るから！
って。思ってしまうんだから
俺もしょうがないよな…
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作者名：xxl
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=daxlsw
作成日時：2017年10月16日 8時
