隣のひとでした…① (ページ4)

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★唇ページ4

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「ジョンイン…」
「ジョンイン！！｣

名前を何度か呼ばれて
ハッとして、Aを見ると

「もう、いい…やめて。」

小さくなって震えてる A

『大丈夫か！？』

「大丈夫だよ。
だから、もうやめて。」

駆け寄ると、先輩が逃げて行った。

『あ、あいつ！』
追いかけようとすると

「待って！行かないで。」

と、A に止められた。

『でも、あいつ捕まえ…』「いいの！私は大丈夫だから！」

「行かないで…」

小さな声で
まだ震えてるし、涙も止まらないみたい
確かに、こんな A を1人でここに置いておくこともできないか。

髪や制服が乱れて、唇から少し血が出てる！？
『お前、怪我してんじゃないか！』

Aの所に行き、唇の血を拭おうとした。

パッと顔を背ける A
「あ、ゴメン。」

『いや。あ、俺こそ悪かった。』

触ろうとしちゃったよ。

「これ、私のじゃないし怪我は無いから。」
「あ、ありがとう…ジョンイン。」

『ん、怪我してない？なら良かった…』

けど、
唇の血は？
怪我は無くても…何された？

だめだ。聞けない。

『とにかく、血拭くか？』

タオルを渡す。

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