【stgr】記憶喪失の警察官【青井らだお】

不明な女性 ページ5

＜らだお視点＞

オイルリグ事件の犯人を全員捕まえ、ヘリで北署へ向かおうとした時に浜辺に倒れている人が見えた
警察の目を盗んで逃げたが出血でダウンした犯人かもと思い浜辺に降りた


ら≪オイルリグの犯人って全員捕まえたんだよね？≫

ミ≪全員捕まえたよ！≫

ら≪んー了解≫


だよねーと言いながらダウンしている人に近付いた
警察のような服装をしている女性が肩から血を流しているのに気付きゆっくりと女性の身体を起こした


ら「(かわいい…って惚れてる場合じゃないわ！)おーい大丈夫かぁ？」


ﾋﾟｸｯ


ら「意識はあるな…俺の声聞こえるか？」

『ぁ』


女性はゆっくりと目を開け俺の顔をみて何か喋ろうと口をパクパクした


『ぜ…いん…たお、した…？』


全員倒したと聞こえ、見逃しているオイルリグの犯人なのか思い全員捕まえたと言おうとした
けど何故か言ったら女性の暗い表情になってしまうんじゃないかって「倒したよ」と嘘を言ってしまった
嘘の言葉に女性は良かったと弱弱しく微笑んだ


ら「…君の名前は？」

『…』

ら「？」


名前を聞こうと声を掛けたが反応なく、女性の瞼が徐々に閉じようとした
もう一度声を掛けようとした瞬間、足に冷たい感覚がし下を見たら女性の血で砂が赤く染まっていた


ら≪救急隊の人急ぎで北署に来てください！≫

も≪了解です！≫


無線を９番に変え救急隊を北署に来るよう連絡し、急いで女性を抱えヘリに乗り北署へと向かった


『…―――…』

ら「？」


女性が何か呟いていたが聞き取れなかった
北署に着きオイルリグの犯人の可能性もある為、地下の牢屋へ運んだ
牢屋にはネルとミンドリーが残っていたから状況を説明した


ミ「なるほどね…もしオイルリグの犯人だった場合、撃たれた状態で浜辺まで泳いで逃げたけど出血でダウンした可能性があるね」

ら「俺もそう思ったんだよね」

ネ「名前聞けなかったなら誰か分からないし、今回のオイルリグの犯人はALLINメンバーだけど初めて見る人だから新メンバーの可能性も高いね…指紋とって確認してみるね」

ら「犯人、ALLINだったんだ」

ミ「そう。皇帝がヘリで突っ込んだお陰で金持ちも捕まえたよ」

ら「命を犠牲にして倒したんだｗさすが皇帝ｗ」

ネ「ん〜…」

ミ「どうしたんですか？」

ネ「指紋で検索してもプロフィールに載ってない。それに荷物を確認したんだけど…」


ネルの言葉に２人は荷物を確認して固まった

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