ぼやける記憶の人達2 ページ34
ぼやける女性の顔が見えない寂しくて女性の手に触れた。だがすり抜けて壁についた
だよねと落ち込んだ時後ろから私の首に腕を回し抱きついた感覚がした
―――暗い顔しなくても俺達はA先輩のそばにいるっすよ!どんな事があろうと俺達は絆で結ばれてるっす!
『!』
男性の言葉に胸がドクンと鳴りそうだよねと胸に手を当てた
『(私達は深い絆で結ばれてる…あなた達の思い出はちゃんと心の中にある…完全に消えたわけじゃない…無茶して思い出そうとしたらきっとあなた達は怒るよね…)』
―――おまえは俺達が心配してるのに無茶ばかりしやがって!無茶な行動するの禁止だからな!!
『(みんなに心配ばかりかけた気がするし、今だってらだおに心配かけちゃって…)』
―――A、無茶だけはするなよ
『…私っていつも皆に心配ばかりかけてるなぁ…』
らだおに申し訳ないと思っていたら赤茶色の男性が私の袖を引っ張った
―――A先輩、あっち行こうぜ!
『?』
―――A行こうぜ
先に走る男性と私の方を見て歩く女性の行動に疑問を抱いたがなんとなく後を追った
数分歩いて着いた場所は砂浜で私が倒れていた場所だった。そしてその砂浜にパトカーに寄りかかってタバコを吸う一つ結いの男性がいた
『(見たことある人…誰だっけ…)』
―――おまえはいつも勝手にどっか行くよな
『(…知ってる…いつも私の事心配してくれる人…)』
―――心配するんだからな。お前は俺達の大切な仲間なんだから
ポン
『!』
男性のそのしぐさが懐かしく感じ涙が溢れ膝をつき泣いた
男性はしゃがんで泣く私の頭を撫で口を開いた
―――お前は何を悩んでるんだ?
『っ会いたいっ…あなた達に会いたいよっ…』
ぼやけたあなた達ではなくはっきりとしたあなた達に会いたい
ずっと記憶がぼやけてるから胸がもやもやしていた。はっきりとした記憶を取り戻したい、隣街に帰りたい気持ちはちょっとあるけど今は大切な仲間の記憶を今すぐ取り戻したかった
―――大丈夫だ、ゆっくりでいい、俺達はお前と共にいるから
『うんっ』
―――今のお前が心配だから俺達が守ってやるから
その言葉と共に皆の姿が消え、砂浜には私とパトカーだけだった
涙を乱暴に拭い立ち上がって深呼吸をした
『ありがとうみんな…』
―――姉さん危ない!!!
『!』
パン!!
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aiai2053(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/e/4/6/e46aed7575d39453e625fdbee5bbe49c.jpg通りすがりの暇人です。素人ですがよろしければどうぞ。 (3月6日 22時) (レス) id: 5392177912 (このIDを非表示/違反報告)
妖怪○ォッチ新作!悲しき悪魔 - ストグラ好きなのでマジこれからも頑張って欲しい!文章の書き方上手いし、分かりやすいです!最新待ってます。 (2月18日 18時) (レス) @page24 id: bbc2ce6785 (このIDを非表示/違反報告)
ふりかけ(プロフ) - 更新楽しみにしてます!!とても面白くてちょうどいいところで切れたので「くっ、、」となりましたwこれからも頑張ってください! (2月15日 0時) (レス) @page18 id: 769f5f5807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラAI | 作成日時:2024年2月12日 20時